武豊騎手が8月9日の土曜札幌8Rを
ナリタヒカリで勝利して
JRA通算4600勝を達成した。そこで前回の4501勝から4600勝までの約1年3カ月の間に起きた、重要な
トピックスを振り返りたい。
武豊騎手が前人未到の
JRA通算4500勝を達成したのは、昨年5月12日の東京2R・3歳未勝利の
ウェットシーズンだった。この間に
JRA重賞は5勝、うちGIは3勝を挙げている。何といっても印象的なのは
ドウデュースとの激闘の日々。
宝塚記念では無念の6着に終わったものの、秋を迎えて
天皇賞(秋)を直線一気、
ジャパンCを4角手前の大捲りで連勝。ラストランに予定されていた
有馬記念はまさかの出走取消となったが、それも含めて実にスリリングな現役ラストシーズンだった。
また、今年はなかなか
JRA重賞を勝てなかったが、6月の
目黒記念を
アドマイヤテラで制し、デビューした87年から続く
JRA連続年重賞勝利記録を「39」に伸ばした。そして2週間後には
宝塚記念を
メイショウタバルでV。鮮やかなペース配分で「さすがレジェンド!」と唸らせる手綱捌きだった。さらに先日の東海Sを
ヤマニンウルスで制して今年
JRA重賞3勝目をあげた。
この間、海外では
凱旋門賞の
アルリファー(Al Riffa)が11着、
ドバイターフの
メイショウタバルが5着。残念ながら戴冠には手が届いていないが、50代後半になっても、こういった世界のビッグレースに騎乗していること自体が驚異的だ。今後も衰えぬ勝負勘で今後もファンを沸かせてくれるに違いない。