「アイビスSD・G3」(8月3日、新潟)
新潟名物の一戦で重賞3勝目を狙うのが
ピューロマジックだ。前走は初めての海外遠征で敗れはしたものの、世界の
スピード自慢を相手に力を見せた。帰国初戦の今回も前走と同じ直線競馬。ここも
スピードを武器に夏の越後路を一気に駆け抜ける。
初の海外遠征を経てたくましくなった
ピューロマジックが、帰国初戦に選んだのは新潟の名物重賞。自慢の
スピードを生かして3つ目の重賞タイトルを射止める。
距離こそ違うが、前走のG1・アルクオーツス
プリント(UAEメイダン・芝1200メートル)も直線競馬。道中は後方からになったが、最後は追い込んで5着。差す競馬で世界の強豪相手に力を示した。安田師も「逃げて伸びるような脚が使えるような印象はありませんが、馬の後ろに入ると我慢ができて、はまりがいいですね」とうなずく。
昨年は葵S、
北九州記念とG3を連勝。これまでの4勝すべてが逃げ切りと圧巻の
スピードを見せつけてきた。その後の
セントウルS(13着)、
スプリンターズS(8着)、
シルクロードS(9着)ではかみ合わないレースが続いたが、「ドバイを経験して精神的な乱れも軽減して、この馬なりに成長しています」と手応えを感じている。
23日の1週前は栗東坂路で4F50秒3-36秒6-12秒0とさすがの脚力を披露した。感触を確かめた指揮官は「コンディションは良さそうです」と納得の表情。初めての新潟コースでも前走を見る限り問題なさそうで「海外で速い馬が多いなかで、ああいうレースができましたからね。馬の後ろに入れて理解させる、というレースができれば。そうするとしっかり脚を使えますからね」。自慢の
スピードで風を切り、夏の主役へ一直線だ。
提供:デイリースポーツ