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【中京記念】マピュース待望の重賞初制覇 3歳牝馬Vはレース史上初 横山武「来たかい、減量したかいあった」

デイリースポーツ
  • 2025年08月18日(月) 06時00分
 「中京記念・G3」(17日、中京)

 5番人気のマピュースが、5度目の挑戦で待望の重賞初制覇を決めた。3歳牝馬によるVはレース史上初で、鞍上の横山武も自身初の中京での重賞V。札幌記念を制した横山典と父子同日重賞Vとなった。2着は7番人気のシンフォーエバーで3歳馬のワンツー。3着には10番人気のジューンオレンジが入った。

 初めてコンビを組んだ人馬が見事に古馬を撃破し、歴史にその名を刻んだ。5番人気のマピュースが直線で力強く抜け出して念願の重賞初制覇。3歳牝馬による勝利はレース史上初となった。

 レースは先手を奪ったシンフォーエバーからやや離れた2番手を追走。最後は懸命に粘る逃げ馬をゴール前で首差とらえた。横山武は「2番手を取りに行ったことでエンジンの掛かりが気持ち鈍く感じたけど、掛かってからはいい脚を使ってくれたのでギリギリ間に合うなと思いました。最後は伸びてくれという強い気持ちで馬が応えてくれた」と相棒をたたえた。

 テン乗りでつかみとった価値ある勝利。鞍上は「ずっと乗っていた田辺さんがいろいろ教えてくれて、どんな競馬でもできると自信を持って位置を取りに行きました。昔からいい馬だと思っていましたし、任せていただいてとてもうれしかったので結果を出せて良かったです」と胸をなで下ろした。「来たかい、減量したかいがありました。馬と関係者に感謝です」と、中京での自身初重賞タイトルを喜んだ。

 デビューからマイルひと筋。今春は桜花賞4着、NHKマイルC7着とG1で着実に力をつけてきたが、和田勇師は「体は随分たくましくなったけど、気持ちの部分がもうちょっと成長してくれれば。あと関節もしっかりすれば反応も速くなるし、きょうみたいに抜け出すのに手こずることはないと思います」と冷静に分析。横山武も「まだ弱点や、良くも悪くもいろいろ若いかなという気がするのでもっと成長してくれたら」と期待した。今後は未定だが、この秋、目の離せない存在になることは間違いない。

提供:デイリースポーツ

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