池添謙一騎手(46)=栗東・フリー=が、8月29日に87歳で亡くなった松本好雄オーナーをしのんだ。3日、札幌競馬場で取材に対応した。
8月10日の札幌8Rを
メイショウタイピンで勝利し、松本オーナーのJRA通算2000勝に王手をかけた池添。「日曜に聞いて、えっ?とびっくりしました。1999勝した時にオーナーに連絡して、お礼を伝えたんですけどね。“2000勝応援しています”としゃべったばかり。ショックが大きいですし、残念で仕方がないというか、その言葉しか出てこないです。みんなが口をそろえるように素晴らしい方でしたし、お世話になりましたし。天国でゆっくりと競馬を見守っていただけたらと思います」と残念がった。
馬主別で自身最多となるJRA68勝をオーナーの馬で挙げていて、デビューから支えてもらった間柄。「デビューして4勝目かな。師匠の馬(
キングスウッド)だったけど、馬の名前メイ
ショウじゃないけど、メイ
ショウさんの勝負服で勝ったんですよね。そこが始まり」と感慨深げ。思い入れのある一頭に
日経新春杯、
京都大賞典と重賞2勝した
メイショウベルーガを挙げ、「
ベルーガと一緒に重賞を獲り、この馬でG1をと思っていた。2着まででしたけど、たくさん乗せてもらったし、
ベルーガでG1を獲りたかったなという気持ちが強いですね」と思い出を振り返った。
提供:デイリースポーツ