前走、
宝塚記念を制した
メイショウタバル(栗東・
石橋守厩舎)。今秋は
天皇賞(秋)(11月2日・東京芝2000m)から始動予定ということは発表されたばかりだが、9月10日にキャニオン
ファーム土山から栗東へ帰厩している。15日から坂路で軽く時計を出しており、今朝25日はCWで追い切られた。
馬の少ない時間帯に1頭で正面から入場。上籠三男調教助手を背に、1コーナーから2コーナーとキャンターで抜けていくが、少しでも手綱を緩めるとラップが速くなりすぎてしまうような感じ。抑えていることもあって、見た目には決して格好のいい走りではないが、折り合いはついているのだろう。
3コーナーから4コーナーのところで少しラップが速くなり、その分、最後の直線に向いたところは12秒台まで
スピードアップしたが、ゴール前は流して13秒台。レースまで1ヶ月以上という間隔を考えると、この調整でも十分という感じ。
時計は6F89.4〜5F72.1〜4F56.5〜3F40.9〜2F26.4〜1F13.5秒。なかなか過去の休み明けとは比較ができないものの、この時期から追い切りを開始できること自体、すごく順調なのだろう。そして、なによりドバイ遠征以降、気性的なリスクが減ったことが調整を順調にしている印象もあり、今後の追い切りにも注目していきたい。
(取材・文:井内利彰)