かつては日本一堅いGIといわれた
マイルCSだが、近年は波乱も珍しくない。そして過去41回で3連複が最も高配当となったのが02年だ。11番人気の
トウカイポイントが鮮やかに差し切り、3連複が37万9390円の高配当となった一戦を振り返る。
この年の
マイルCSは絶対的な主役が不在だった。1番人気は
安田記念覇者の
アドマイヤコジーン。以下、
京成杯AHを制した
ブレイクタイム、香港のG1・2勝の
エイシンプレストンまでが単勝オッズ1桁台。その後は
メイショウラムセス、
モノポライザー、
グラスワールドが僅差で続いた。
レースは前半1000mが57秒8のハイペースとなった。迎えた直線、好位で運んだ
ブレイクタイムが押し切りを図るが、残り200mから形勢が一変する。内から
リキアイタイカンと
メイショウラムセス、外から
エイシンプレストンや
テンザンセイザ、
テレグノシスが追い上げてきたが、勢いで勝ったのは
トウカイポイントだ。馬群の中から脚を伸ばすと、最後は
エイシンプレストンをクビ差抑えてゴール。単勝23.8倍の11番人気、地方・岩手出身の
トウカイテイオー産駒がGI初制覇を果たし、波乱を演出したのだ。
2着は3番人気の
エイシンプレストンだったが、馬連は1万5530円の高配当に。そして3着が15番人気の
リキアイタイカンだったため、3連複はレース史上最高配当となる37万9390円の大万馬券になったのだった。