12月28日(日)に中山競馬場で行われる
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)には、連覇がかかる
レガレイラ、
皐月賞馬の
ミュージアムマイル、春秋
グランプリ制覇を狙う
メイショウタバルなどが出走を予定している。“競馬界の総決算”をうたわれる一戦でかつて生まれた記録の数々とは。本稿では「騎手の勝利数」にスポットを当て、ベスト3を紹介する。
■1位 4勝
武豊騎手、
池添謙一騎手 武豊騎手は90年に
オグリキャップ、06年に
ディープインパクト、17年に
キタサンブラックのラストランを飾り、一昨年は
ドウデュースで制して最多タイの4勝目。父の邦彦騎手も76年に
トウショウボーイで勝っており、親子制覇も達成している。
池添騎手は大舞台にめっぽう強く、時に“
グランプリ男”とも称されるが、その異名にふさわしい活躍をみせている。09年の
ドリームジャーニーで勝ち、11年、13年には同馬の全弟にあたる
オルフェーヴルで白星を挙げた。18年には3歳馬の
ブラストワンピースを導き、並みいる古馬を破った。
■2位 3勝 O.ペリエ騎手、
C.ルメール騎手、田原成貴騎手、岡部幸雄騎手
O.ペリエ騎手は唯一の3連覇。02年、03年に
シンボリクリスエスで制すと、翌年には
ゼンノロブロイとのタッグで秋古馬三冠を達成した。岡部幸雄騎手は
シンボリルドルフで、84年に2馬身差、85年に4馬身差の圧勝を飾って、現役最強タッグを高らかにアピール。88年には
オグリキャップで3勝目を挙げた。
田原成貴騎手、
C.ルメール騎手はすべて違う馬で3勝している。前者は83年に
リードホーユーで白星を飾ると、93年には中1年での出走となった
トウカイテイオーを“奇跡の復活”へと導いた。95年には
マヤノトップガンで逃げ切り勝ちを収めた。
ルメール騎手の国内GI初制覇となったのが05年の
有馬記念。
ハーツクライで
ディープインパクトを破る大金星だった。その後、
JRAの通年免許を取得し、16年の
サトノダイヤモンド、22年の
イクイノックスと計3勝を挙げている。
■3位 2勝 野平祐二騎手、
的場均騎手など
2勝は計9人いる。昨年、
戸崎圭太騎手が
レガレイラに騎乗して制し、14年
ジェンティルドンナに続いて2回目の制覇。ほかには、野平祐二騎手が
スピードシンボリとのタッグで69、70年に、
的場均騎手が
グラスワンダーとのコンビで98、99年に連覇している。
【ジョッキーの
有馬記念勝利数】(敬称略)
・4勝
武豊池添謙一・3勝
O.ペリエ
C.ルメール田原成貴
岡部幸雄
・2勝
戸崎圭太蛯名正義野平祐二
保田隆芳
的場均大崎昭一
増沢末夫
高松三太加賀武見