スマートフォン版へ

netkeiba

【チャンピオンズC】わずか9センチ差!ダブルハートボンド、激闘制し10年ぶり牝馬V!瑠星騎手「(この馬と)4連覇、5連覇したいです」

スポーツ報知
  • 2025年12月08日(月) 06時10分
◆第26回チャンピオンズC・G1(12月7日、中京競馬場・ダート1800メートル)

 第26回チャンピオンズC・G1は7日、中京競馬場で行われ、単勝3番人気のダブルハートボンドが直線の叩き合いを約9センチ差で制し、牝馬として10年ぶり2頭目の勝利でG1初挑戦制覇を飾った。手綱を執った坂井瑠星騎手(28)=栗東・矢作厩舎=は23、24年のレモンポップに続く同レース3連覇。フォーエバーヤングのブリーダーズCクラシック・米G1に加え、JRAでも騎乗馬をダート界の頂点に導いた。

 わずか約9センチ差で“頂点”をつかんだ。歓声と悲鳴が交錯したゴール前。ダブルハートボンドが、迫り来るウィルソンテソーロに並ばれると再び闘志を燃やした。坂井の激しいアクションに応えるように、もうひと伸びして、先頭は最後まで譲らなかった。「全く分からなかった」と鞍上。「2着かと思ってガッカリしていた」と大久保調教師も一度は肩を落としたほどの大接戦。制した4歳牝馬の額には2つのハートが輝いていた。

 10年ぶり2頭目の女王誕生。戦前の予想通り、楽な道のりではなかった。2番枠からスタートを決めたが、最内枠のウィリアムバローズがハナを主張。外からかかり気味にシックスペンスもハナ争いに絡んできた。「あれ以上いくとオーバーペースになってしまう」。坂井は手綱を押さえ、冷静に離れた3番手でレースを進めることを選択。手応え良く直線を向くと、最後はパートナーの力を信じて追い続けた。

 「(道中が)スムーズだったぶん、最後も脚を使ってくれた」。並み居る牡馬のライバルたちを退けた。鞍上は23、24年のレモンポップに続き、当レース初の3連覇。フォーエバーヤングのブリーダーズCクラシックに続き、日米で相棒をダート界のトップに導いた。「何回勝ってもうれしいですし、僕が3連覇したことよりも、ダブルハートボンドがG1を勝つことができたことがうれしい」と喜んだ。大久保調教師は「闘病している(前任者の)谷口(辰夫助手)もこれを見て頑張ってくれれば」と厩舎スタッフを思いやった。

 脚元の不安でデビューすら危ぶまれ、ここまで大事に使われてきた。今後は海外ではなく、国内戦が中心になる見込みだが、キャリアわずか8戦で、伸びしろもたっぷりだ。「(この馬と)4連覇、5連覇したいです」と坂井。かわいい外見とは裏腹に、真の強さも持ち合わせるダブルハートボンドには明るい未来が待っている。(戸田 和彦)

 ◆ダブルハートボンド 父キズナ母パーシステントリー(父スモークグラッケン)。栗東・大久保龍志厩舎所属の牝4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算8戦7勝(うち地方1戦0勝)。主な勝ち鞍は25年みやこS・G3。総獲得賞金は2億4509万4000円(うち地方1085万円)。馬主は(有)シルクレーシング。

スポーツ報知

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す