「ウマ娘」の藤田晋オーナーが、
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)の
シンエンペラー(牡4、栗東・
矢作芳人厩舎)で
JRA・GI初制覇を狙う。そこでこの機会にこれまで
JRA・GIに挑んだ同氏の所有馬を振り返ってみよう。
初挑戦は21年の
朝日杯FSの
ドーブネだった。5番人気の評価を受けたが、
ドウデュースから1秒0差の7着に敗退。1着から3着、5着馬がのちにGIを勝つ、超ハイレベルだったと語り継がれる一戦で、初の大舞台は悔しい結果となった。その後、
ジャングロや
フロムダスク、
フェイトなどが挑んだが、勝利とはならず。そして過去最大のチャンスと思われたのは23年の
ホープフルSの
シンエンペラー。B.ムルザバエフ騎手を配し、正攻法の競馬で勝ちにいったが、1番人気の
レガレイラに差し切られて2着だった。
その後も惜しいレースは何度もあった。昨年は
日本ダービーで
シンエンペラーが3着、
秋華賞で
ボンドガールが2着、
ジャパンCで
シンエンペラーが2着同着。そして今年は
菊花賞で
エリキングが2着。海外では
フォーエバーヤングで今年のサウジC、
BCクラシックとG1を2勝しているだけに、
JRAの
ビッグタイトルに縁がないのは不思議でもある。
年末の大一番で悲願の戴冠となるか。
シンエンペラーが
フォーエバーヤングに負けない走りを披露し、オーナーに歓喜の瞬間を届けることを期待したい。