「
香港カップ・香港G1」(14日、シャティン)
宝塚記念2着以来となる
ベラジオオペラが10日、
香港Cに向けてシャティン競馬場の芝コースで最終リハ。上村師自らまたがり、香港仕様の調教で本番に向けて態勢を整えた。
香港スプリントに出走する
ウインカーネリアンも、同コースで三浦を背に順調な仕上がりをアピール。最高の状態で怪物カーイン
ライジング撃破に挑む。
最強馬にひと泡吹かせる。
ベラジオオペラは上村師を背にシャティン競馬場の芝で単走追い。最後はステッキ2発の味付けで鋭く駆け抜けた。6F82秒6-4F49秒0-2F22秒1をマークし、上村師は「こっちへ来て慣れてきちゃったというか。それでステッキを入れたので変わってくると思う。
テンションがいい具合に乗って、ピリッとしてくれるように調教している」と意図を説明。輸送後にレースを迎えるのが通常だが、香港の現地競馬とあって、ひと工夫を加えた。
夏場に弱いタイプとあって、暑い時季に調整を進めなければならない
天皇賞・秋ではなく、香港遠征を選択した。「時季的なこともあるし、一番この馬のパフォーマンスを発揮できるのは
香港C。コースもオペラに合うんじゃないかと思って連れてきた」。こう力を込めた指揮官は「馬もしっかりとして完成の域に来た」と、G1・2勝馬の充実ぶりに胸を張る。
超えなければならない壁がある。
香港C3連覇中の
ロマンチックウォリアーだ。脚質的には似たタイプだが、ラ
イバルの前につけるのか、後ろでマークするのか。「やってみないと分からない。前か後ろか、どっちかなんでしょうけど、スタートはうちの方が速い。あっちが行かないなら行ってもいいし」と作戦に頭を巡らせる。「差のない競馬ができるかなというよりも勝ちに来ているので」。
大阪杯連覇の“二千マイスター”が歴史を動かす。
提供:デイリースポーツ