「
香港カップ・香港G1」(14日、シャティン)
22年
香港ヴァーズの
ウインマリリン以来、3年ぶりのVを目指して日本馬7頭が参戦したが、マイルに挑んだラストランの
ソウルラッシュ、カップに臨んだ
ベラジオオペラの2着が最高だった。
香港マイルは
ヴォイッジバブルがV。カップは
ロマンチックウォリアーが4連覇を果たし、ス
プリントではカーイン
ライジングが16連勝を決めるなど地元・香港勢が存在感を示した。ヴァーズはフランスの
ソジーが快勝した。
日本の宿敵を打ち負かすことはできなかった。
ベラジオオペラは2着。最後はいい脚を繰り出した。ただ、先に抜け出した
ロマンチックウォリアーが止まらない。4連覇を飾った地元のスターホースの背中は遠かった。
「好きに乗ってこい」。横山和は上村師からこう言って送り出された。「状態は申し分なかったと思います。スタートも上手に出てくれましたし、いろいろプランを考えていましたが、結果的にいい形に収まりました」とレースを回顧。それでも悔しい思いは隠せず、「相手も素晴らしい馬ですし、強いのは分かっていましたが、やっぱり勝ちたかったというのが、すごい正直な気持ちです」と渋い表情を見せた。
標的を1頭に絞ったレースだった。指揮官も「相手はあの1頭だけと思っていたので。強いて言うなら向正面。
ロマンチックが内だったら押さえ込めたかなと思う。位置取りが逆だったら…。着差を見たら向こうが強いなと思うけど、勝つつもりで来たので悔しい」と肩を落とした。次戦は未定だが、海外初遠征をクリアし、世界で通用する手応えもつかんだ。今後も日本が誇る“二千のスペシャリスト”として奔走する。
提供:デイリースポーツ