「朝日杯FS・G1」(21日、阪神)
サウジアラビアRCの覇者
エコロアルバは17日、美浦Wで豪快に先着を決め、さらなる進化を見せつけた。
まだまだ上がる。サウジアラビアRCを圧巻の末脚で制した
エコロアルバが、美浦Wでの最終リハで、もう1段階良化した姿を見せつけた。
僚馬2頭を並ぶ間もなくかわした1週前追いで、ほぼ仕上げは万全。今週は厩舎が今後、ダートでの活躍を見込む
ディーズゴールド(3歳2勝クラス)と併せ馬。馬なりながら力強い伸びを見せると、6F84秒0-37秒3-11秒7を計時して2馬身先着を決めた。
この動きに田村師は「動きますね。道中から併せていって2歳馬にはプレッシャーがきついのに、ダートで連勝している1歳年長の馬が相手でも気にせず遜色なく走れていた。前走より良くなっています」と仕上がりに自信を見せた。
前走は道中の行きっぷりがいまひとつ。4角最後方で万事休すの状態に見えたところから、直線一気の末脚で完勝。見る者を驚かせた。「スタートしたけどやる気が見えない。嫌気が差さない程度に坂井君が促して、エンジンが掛かると一気に行った。他馬とは違うレベルの走りを見せてくれました」と振り返る。
今回は松山と初コンビで臨む。「近代競馬の理想型からは外れた勝ち方をしているが、無理やり型にはめるのではなく、馬の個性を尊重して、レースでのポジション取りは松山君とよく相談したい」と馬の個性を生かした戦いをする構えだ。
サウジアラビアRCの勝ち馬は、過去10年で朝日杯FSを3勝。験のいいレースを
ステップに、無傷3連勝でのG1奪取をもくろむ。
提供:デイリースポーツ