「
有馬記念・G1」(28日、中山)
いよいよ来週末に迫った年末の大一番。美浦では史上初の牝馬による連覇へ挑む
レガレイラが17日、1週前追い切りに臨んだ。4連敗中だった昨年とは違い、
オールカマー&
エリザベス女王杯を連勝と勢いは断然上。調教の動きも着実な良化を示しており、徐々に戦闘モードへ入ってきた。史上最多得票というファンの後押しを受け、偉業達成へ突き進む。
牝馬として史上初の
有馬記念連覇を狙う
レガレイラは、美浦Wの併せ馬で意欲的な追い切りを消化した。
ソニックスター(4歳オープン)を1馬身追走し、ゴール前は気合をつけられて6F83秒7-37秒5-11秒3を計時して併入した。太田助手は「帰厩当初はあまり
バランスが良くなかったですが、矯正しながらしっかりと時計は出してきました。確実に良化してきていますね」と戦闘モードに入りつつある動きに及第点を与えた。
ファン投票では史上最多を大きく更新する61万2771票を獲得。浮き沈みが激しかった昨年とは違い、今秋は始動戦の
オールカマーに続き、
エリザベス女王杯も快勝。心身ともに成長を果たし、円熟味が増したことで走りに安定感が出てきた。「ご飯も食べてくれるし、馬体の張りやツヤはいいので健康状態は問題ないですよ」と順調な調整過程をアピールした。
唯一の懸念材料であるゲートは、一筋縄ではいかない様子。3カ月の休み明けだった2走前の
オールカマーは、お世辞にもいいスタートではなかった。「
エリザベス女王杯は運良く出てくれましたが、危うい感じもあった。ただ、今度はスタンドから離れた位置からのスタートになるので、そのあたりは楽かもしれませんね」。一定の不安を抱えつつも前向きに捉えていた。
並み居る牡馬を蹴散らせるだけの能力を持っていることは、昨年のレースで証明済み。そこからさらなる進化を遂げたとなれば、偉業達成への期待は高まるばかりだ。決戦の日まで、あと10日。一挙手一投足から目が離せない。
提供:デイリースポーツ