牝馬限定のハンデ重賞「第11回
ターコイズS」が20日、中山競馬場で行われた。5番人気
ドロップオブライトが好位から押し切り、昨年の
CBC賞以来となる重賞2勝目をマーク。騎乗した
松若風馬(30)は
JRA通算500勝を飾った。
ゴール前は3頭のしびれる叩き合い。好位から伸びた
ドロップオブライト、最内をこじ開けてきた
リラボニート、外から迫ってくる
ソルトクィーン。最後は松若のハッパに応えた
ドロップオブライトがもうひと伸び。後続の追い上げを頭差、振り切った。
「ゲートの中でゴソゴソするところはあったが、二の脚でカバーしてくれた。良い位置で競馬できたのが勝因。このあいだ中山で2着に敗れていたので、それが少し頭をよぎったが、最後は具合の良さで辛抱してくれた」と松若。2走前、同舞台の
京成杯AHの悔しい2着を払拭する会心V。鞍上にとっては節目の
JRA通算500勝目にもなり「今年中には決めたいと思っていたので、いい形で決められて良かった」と頬を緩めた。
ス
プリント重賞に続き、マイルで2つ目のタイトルを獲得。松若が「この年になっても元気いっぱい。まだまだ走れる」と話せば、福永師も「ここに向けて、今までにないくらいハードな負荷をかけていた。体重は減っていたけど細くは見えなかったし、しっかりやっても体重が落ちなくなってきたね」と愛馬の成長に目を細める。
充実ムード漂う6歳牝馬。今後は大舞台への参戦が視野に入る。「直線の長い舞台がどうかだが、来年は
ヴィクトリアマイルを目標に調整していきたい」と力を込めた指揮官。寒さ厳しい暮れの中山から、新緑の府中へと歩を進める。
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ドロップオブライト 父
トーセンラー 母プレシャスドロップ(母の
父フレンチデピュティ) 19年3月14日生まれ 牝6歳 栗東・福永厩舎所属 馬主・岡田牧雄氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタツド 戦績29戦6勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億8785万1000円 馬名の由来は光の雫(しずく)。
スポニチ