◇第77回朝日杯フューチュリティステークス(2025年12月21日 阪神競馬場)
切れ味自慢がずらりそろったG1「
朝日杯フューチュリティS」は単勝2番人気の
カヴァレリッツォが制し、G1初制覇を飾った。
ルメール騎乗の5番人気
ダイヤモンドノットがレースを引っ張る形に。1番人気の
アドマイヤクワッズは後方4番手で控えながら徐々に外を回って位置を上げる展開。最終コーナーを回っても逃げる
ダイヤモンドノットの脚は衰えず。だが、内を通って抜け出した
カヴァレリッツォが強烈な伸びを見せ最後に差し切り1着でゴール板を駆け抜けた。重馬場ながら力強く最後までペースを刻んだ
ダイヤモンドノットが惜しくも2着。
アドマイヤクワッズは外から鋭い末脚を見せたが届かず3着に終わった。
会心のレースを見せたC・デムーロは、勝利ジョッキーインタビューで「本当にうれしい。ちょっと…めっちゃ元気!」とニッコリ。「(内に)スペースがあるかなと思って。良い伸びをしていて直線入る。ある程度前行くと、クリストフ(ルメール)の馬がいい脚を見せていたので、それをキャッチできるかどうかってちょっと心配だったんですけども、最後に馬も頑張ってくれてしっかり捉えてくれました」とうれしいそうにレースを振り返った。
カヴァレリッツォは父
サートゥルナーリア、
母バラーディスト(母の
父ハーツクライ)の血統で通算3戦2勝。
サートゥルナーリアにとって産駒初のG1制覇。騎乗したCデムーロは
JRA・G1通算6勝目、
吉岡辰弥師は同2勝目を挙げた。
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朝日杯フューチュリティS 1949年に関東所属の3歳(現2歳)チャンピオン決定戦として創設された「朝日杯3歳S」が前身。2001年、年齢の表記変更の年より現レース名。14年、中山から阪神へ開催地が変更された。中山時代に
マルゼンスキー、
ナリタブライアン、
グラスワンダーなどが優勝。
スポニチ