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有馬記念・G1」(28日、中山)
史上初の牝馬による連覇に挑む
レガレイラは21日、美浦坂路で4F53秒0-38秒4-11秒7をマークし、調整が順調に進んでいることをアピールした。
天皇賞・秋2着からの巻き返しを狙う3歳馬
ミュージアムマイルは、栗東坂路を軽快に駆け上がり、春秋連覇を目指す
メイショウタバルも栗東坂路で状態を整えた。
美浦トレセン開門直後の午前4時過ぎ。前日からの雨で緩くなった馬場も
レガレイラには関係なかった。真一文字に坂路を駆け上がり、タイムは4F53秒0-38秒4-11秒7。しまい重点程度の負荷と思われるなかでこの時計。木村師は「元気良く駆け上がってくれました。健康状態も含め、トラブルなく順調に来られているのは何より」と喜んだ。
ファン投票では史上最多となる61万2771票を獲得。デビュー年から3年連続でG1制覇を果たしている
ヒロインは、この
有馬記念で史上5頭目の連覇が懸かる。過去4頭は69&70年
スピードシンボリ、84&85年
シンボリルドルフ、98&99年
グラスワンダー、そして02&03年
シンボリクリスエス。もし
レガレイラが勝てば、史上初の牝馬による連覇となる。
スタートを決めて、外から一気に差し切った前走の
エリザベス女王杯。その後は短期放牧に出され、初時計は今月10日。21日の美浦坂路での追い切りは正味4本目となるが「水曜日(17日)に追い切ってから体に膨らみも出てきているし、一歩ずつ前進しています」と指揮官。毎回、体の
バランスを整えるのに矯正を施す同馬にとって、ここにきての上昇は狙い通りであり喜ばしいことだ。
世間も大注目となる今年最後のビッグレース。「これでまた当該週の追い切りに向けて、いい変化を見せてほしい」と
ピークの状態で送り出すまで、トレーナーの気が休まることはなさそうだ。
提供:デイリースポーツ