◆第42回
ホープフルS・G1(12月27日、中山競馬場・芝2000メートル)
個人的には
有馬記念よりも楽しみな
ホープフルS。
アーレムアレス(牡2歳、栗東・
橋口慎介厩舎、父
ハービンジャー)が登場する。新馬戦はセンス良く好位から抜け出したが、2戦目の札幌2歳Sでは出遅れが響いて4着だった。あの一戦に関して言えば、力負けではない。前走の
黄菊賞は早めに動いた
ノチェセラーダに詰め寄ったものの、首差届かず2着。上がり3ハロンは最速の34秒3で、負けて強しの内容だった。
17日の1週前追い切りが栗東・CWコースで6ハロン80秒5―11秒5。直線まで馬の後ろで我慢して、最後は外から一気に先行した2頭を追い抜いた。菱田騎手も「今までで一番いい動きでした」とかなりの好感触だった。
22日の朝も馬房で
リラックスしていた。担当の酒井助手は「何も悪いところがないし、伸びしろしかない。この子の強みは、能力を気性が邪魔をしていないところ」と笑みを浮かべていた。半姉の
アーテルアストレア同様、人間を信頼している
アーレムアレス。完成は先だが、ここでどんな競馬ができるか楽しみだ。(山下 優)
スポーツ報知