本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日に
ホープフルステークス(GI)と阪神C(GII)、日曜日に
有馬記念(GI)が行われます。その中から中山競馬場で行われる
ホープフルSを取り上げます。まずは過去の傾向から。
ホープフルSがGIに昇格した17年以降の8レースでは、3着以内に入った24頭のうち21頭が前走で2着以内となっていました。前走で連対している近況好調馬が順当に力を発揮していると言えるかもしれません。
ちなみに、前走3着以下で馬券に絡んだのは23年の
レガレイラと
サンライズジパング、22年
ドゥラエレーデ。
レガレイラは前走で上がり最速をマークし、
ドゥラエレーデは前崩れの展開を先行して4着に粘る走りを見せていましたし、
サンライズジパングは1600mからの距離延長。
前走で3着以下に敗れている馬でも、前走で見どころのあった馬や
ホープフルSとは全く異なる条件で負けている場合は、変わり身を見せる可能性があることは覚えておきたいところです。
それでは早速ですが、今週の
ホープフルSでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆近走の内容が光る本命候補
アンドゥーリル 新馬戦は2着に敗れていますが、スローの上がり勝負になったことが敗因。道中の通過順通りに着順が決まるような流れでしたが、その中で4番手追走から最速の上がりを使って連対したのは評価できる内容と言えます。次走の未勝利では2着に5馬身差をつける圧勝。その2着馬はすでに未勝利を勝ち上がっており、その馬を相手に直線で楽々と抜け出して快勝しているのですから、相当なポテンシャルを秘めているのが分かります。
前走のアイビーS(L)は好スタートからハナを奪う勢いでしたが、外の馬を行かせて2番手から。馬を前に置く形で折り合いを欠くことはなかったですし、センスのある走りを見せます。直線では追い出しを待つほどの余裕があり、残り200m手前からスパート。鞍上のアクションに瞬時の反応を見せ、あっさりと先頭に立ってそのまま押し切り。ゴール前では手綱を緩めていましたし、着差以上に強い内容。デビューから底を見せていないですし、前走の走りならGIメンバーの中に入っても好勝負が期待できそうです。
テーオーアルアイン 未勝利を勝つまでに4戦を要した本馬ですが、デビュー2戦は1400mで距離が短かった印象。3戦目からは1800mに距離を延ばして2着、1着と結果を残しています。
2走前の未勝利はスローペースを差し切れずに2着でしたが、この時は距離延長で鞍上も折り合いに専念していた印象。このレースで折り合いに問題がないことを確認すると、前走は道中2番手から残り800mで先頭に立つ積極的な競馬を見せます。
勝負所から脚を使う形でしたが、直線でも追い出しを待つほどで手応えは十分。残り200mあたりで仕掛けられるとしっかり反応し、後続の追い上げを封じて初勝利をマーク。前へ行っても控えても競馬ができるのは強み。この自在性を生かせる展開になれば、今回のメンバー相手でもチャンスは出てくるのではないでしょうか。
アスクエジンバラ デビューから5戦2勝2着1回。4着以下に敗れたのはデビュー戦と2走前の
サウジアラビアRC(GIII)。この2戦はマイル戦だったことに加え、上がりの速い決着になったことが敗因と言えそうです。実際、本馬が連対を果たした3戦は小倉や札幌、京都内回りなど速い上がりが求められない条件で距離も1800m以上。中距離で上がりのかかる競馬が本馬には向く条件と言えそうです。
前走の京都2歳S(GIII)で2着になっているように、能力的にもヒケを取ることはありません。その前走は4コーナーで前の馬の手応えが怪しかったことで動くに動けず。直線では馬場のいい外目へ持ち出そうとしたところでスペースがなくなり、馬群の間を突く形になるなど、決してスムーズではありませんでした。それでも2着と連対したのは力のある証拠と言えるでしょう。今回も人気はなさそうですが、力を出し切れる条件ならば崩れていませんし、中山芝2000mならば大駆けがあって不思議はありません。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!