有馬ウイークが幕を開けた。25年
中央競馬の総決算「第70回
有馬記念」(28日、中山)。ネットでは早くも日曜劇場「ザ・
ロイヤルファミリー」から導かれた“
サイン馬”で盛り上がっている。
年末の大一番、
有馬記念は、その年の世相が反映されることが多い。過去にはアメリカ同時多発テロが起こった01年には
マンハッタンカフェと
アメリカンボスと米国にまつわる馬名のワンツー決着。12年には世相を1字で表す「今年の漢字」で「金」に決まると、
ゴールドシップが制した。
今年は、競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語を描いたTBS系日曜劇場「ザ・
ロイヤルファミリー」(日曜後9・00)が大きな話題となった。
そして毎週のように「ザ・
ロイヤルファミリー」のスペシャルゲストやエピソードタイトルに関連する馬が、G1や重賞レースで馬券に絡んでいるとネットで話題となった。
第1話のスペシャルゲストとして
武豊騎手の出演が9月26日に公式Xで発表された。ビジュアル写真では「(株)ウイン」の勝負服に似ている勝負服を着用して、ピンク帽を持った
武豊の姿があった。その週末となる9月28日に開催された秋のG1開幕戦「
スプリンターズS」では「(株)ウイン」に所属する
ウインカーネリアンが優勝。2着には
武豊騎乗の
ジューンブレアが入った。
さらに第8話のエピソードタイトルは「相続馬限定馬主」だった。11月30日に開催された「G1
ジャパンC」では、単勝4番人気で世界ランキング1位の
カランダガン(セン4=仏
グラファール、父
グレンイーグルス)がレコードタイムの2分20秒3を叩き出し激戦を制した。
カランダガンは、アガ・カーン4世殿下の所有馬としてキャリアをスタート。今年2月に殿下が死去したため、娘のザーラ王女が引き継いだ。現在はアガ・カーン・スタッズSCEAに名義変更されている。
この他にも同作から“
サイン”につながることが多くあった。
そのため
有馬記念でも“ザ・
ロイヤルファミリーサイン馬券”を狙うファンが多い。「ザ・
ロイヤルファミリー」では、「日高の生産馬で
有馬記念を制する」という大きなテーマがあった。
今年の出走予定馬では、
宝塚記念覇者
メイショウタバルが日高の牧場から誕生した1頭。そして8月が馬主・松本好雄さんがこの世を去った。
メイショウタバルの名義は(松本さんの長男)好隆オーナーとなったので、“ザ・
ロイヤルファミリー”同様にファミリーで
有馬記念を獲りにいく部分含めて重なる部分が多い。
鞍上の
武豊も「偶然なのか、佐藤浩市さんが演じた馬主(山王耕造)の死去は、松本好雄オーナーと合致。ドラマは日高の生産馬にこだわっており、松本オーナーもまさにそのこだわり。筋書きに重なる部分は多かった気はします」と口にしている。
ファンの中でも「タバルはずっと応援してきた馬だからほんと頑張って欲しい」「タバルはファミリーそのまんまだわ」「もうリアル
ロイヤルファミリーじゃん!タバル応援するしかない」「
ロイヤルファミリーで日高の馬って事でタバル」「まさにリアル
ロイヤルファミリー」などの声が上がった。
スポニチ