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【有馬記念・考察】相手抜けだった昨年のリベンジだ! コンビ継続がかなったCデムーロ騎手&ミュージアムマイルに注目

スポーツ報知
  • 2025年12月23日(火) 21時45分
◆第70回有馬記念・G1(12月28日、中山競馬場・芝2500メートル)

 暮れのグランプリの「考察」担当はヤマタケ(山本武志)記者。初回の見立て編では、前走に続きクリスチャン・デムーロ騎手が手綱を執るミュージアムマイルに注目した。

 あれから1年か…。昨年の有馬記念は「考察」でたどり着いた◎レガレイラが先頭に立った瞬間、無印だったシャフリヤールが外から一緒に伸びてくる。脱力感の中、ぼう然と立ち尽くした。今年はこれを引きずるように、とにかく相手抜けが多かった。秋はG1で本命の落馬という事態にも遭遇。皆さんにご迷惑をかけたぶんを、最後で一気に取り返します。

 勝負事は流れが大事、と痛感した2025年。だからこそ、ミュージアムマイル(牡3歳、栗東・高柳大輔厩舎、父リオンディーズ)の高柳大調教師から聞いた「ようやくですね」という言葉が頭に残った。今年5戦は鞍上がすべて変わったが、今回はCデムーロが天皇賞・秋に続く騎乗。昨年も2度乗り、今回が4度目のコンビ。今年の皐月賞馬を最もよく知っている。

 過去40年の有馬記念で乗り替わりによる勝利は8回しかない。その中でもテン乗りは4回のみ。一戦ごとに理解を深めた人馬がトリッキーな舞台で1年の総決算を描き出している印象だ。

 ミュージアムマイルは今まで1週前追い切りでレースに乗る騎手が騎乗してきたが、前走はCデムーロの来日前。その調整はかなわなかった。今回は17日にCWコースでしっかりコンタクト。「すこぶるいい。状態が上がっているのが分かります」。続けて乗るからこそ分かる太鼓判が頼もしい。そして、思い出した。記者の予想をあざ笑うように、早めの仕掛けから踏ん張り通した昨年のシャフリヤール。馬上にいたのは継続騎乗のクリスチャンだった。

(山本 武志)

スポーツ報知

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