「第27回ラジオNIKKEI杯2歳S・GIII」(芝2000m)は25日、阪神11Rに15頭で争われ、中団を追走した4番人気の
ダノンバラードが、外から鋭く伸び重賞初制覇。勝ちタイムは2分02秒2。
ディープインパクト産駒としても初の重賞V。首差の2着は2番人気の
オールアズワン。3着には5番人気の
コティリオンが入った。1番人気に推された
ショウナンマイティは8着に敗れている。
「4コーナーでの脚が素晴らしくて、直線半ばで勝利を確信した。最後は馬が周りにいなくなって物見をしていたけど、強かったですね」と
武豊は潜在能力の高さに舌を巻く。
池江郎師にとっても大きな勝ち星だ。「神様がプレゼントをくれたんでしょう。ディープにもいい報告ができます」と穏やかな表情。クラシックホースの登竜門を難なく突破し、来年2月で定年を迎える指揮官は満足そうに笑みを浮かべる。「クラシックに出走できる権利も獲れた。これで自分の役割は果たしたでしょう」。自らの手で大舞台を踏ませることはできないが、名伯楽が最後に送り出す来春の主役。その
サクセスストーリーは序章を迎えたばかりだ。
提供:デイリースポーツ