「第47回
金鯱賞・GII」(芝2000m)は28日、京都11Rに16頭で争われ、大きく出遅れた1番人気の
ルーラーシップが、徐々にポジションを押し上げると、直線では1頭だけ際立つ伸び脚で外から強襲。楽々と差し切り、重賞3勝目を挙げた。勝ちタイムは2分02秒4。3/4馬身差の2着は2番人気の
キャプテントゥーレ、さらに2馬身半差の3着には3番人気の
アーネストリーが入った。
ゲート内で立ち上がって出遅れ。右のあぶみが外れるアク
シデントにも福永はあわてない。すぐにリカバリーすると、そこからゆっくりとぺースを上げて、4角で4番手までポジションをアップ。不良馬場をものともせずに、最後は余裕の手応えでゴールを駆け抜けた。
「一番タイミングの悪いときにスタートを切られた。落ちそうになったけど、乗っていて良かった。
ヴィクトワールピサのイメージで乗った。能力の高さを見せてくれました」。その圧倒的なまでの強さに、ユーイチは驚きの表情を見せた。
角居師はホッとした様子で振り返る。「“落ちるな”と叫びました。強い世代の1頭として残ってほしい。もう少し気が乗ってもいいけど、
宝塚記念(6月26日・阪神)もあるので」。最強世代屈指の良血馬が、GIで完全開花を誓う。
提供:デイリースポーツ