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弾丸シュート、サッカーボーイが蹄葉炎で死亡

  • 2011年10月08日(土) 12時00分
 昭和をたくましく駆け抜けた名馬がまた、天に召された。87年の最優秀3歳(現2歳)牡馬で、マイルCSを制した88年には最優秀スプリンターに選ばれたサッカーボーイ(牡)が7日午前9時25分に、けい養先の社台スタリオンステーション(北海道安平町)で蹄葉炎のため、死亡した。26歳だった。

 当時の日本レコードを樹立した88年函館記念など、現役時代は他馬を問答無用でぶっちぎる豪快なレースが売りだった。通算成績は11戦6勝(うち重賞4勝)。最後のレースとなった88年の有馬記念(3着)では、同世代のオグリキャップスーパークリーク、1歳上のタマモクロスと?昭和最後の名勝負?を繰り広げた。管理した小野師は「4コーナーから一気に後続を突き放すスタイル。とにかく勝ちっぷりが良かったから、うれしいというか、楽しい気持ちにさせてくれる馬だったね」と振り返った。

 現役引退後は、種牡馬としても活躍。中長距離馬を多く輩出し、ナリタトップロード(99年菊花賞)、ティコティコタック(00年秋華賞)、ヒシミラクル(02年菊花賞、03年天皇賞・春宝塚記念)などのGI馬をターフに送り出している。

 師が最後に会ったのは今年5月。「蹄葉炎を患っていたし、もう長くはないと告げられていた。でも、思ったよりも元気そうだった」。このときに撮影した同馬の姿は、師の携帯電話の待ち受け画面となっている。「私が近づくと、うれしそうにヒヒーンと鳴いて寄ってきた。(亡くなったことを)聞いたときは寂しい気持ちもあったが、大往生でしょう。あとはゆっくりと休んでほしい」と冥福を祈っていた。

提供:デイリースポーツ

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