30日、東京競馬場で行われた
日本ダービー(G1・芝2400m)は、
皐月賞で出遅れた
マイネルマクロスが出ムチを打って先頭に。速いペースで流れ、地方馬初のクラシック制覇に挑む2番人気
コスモバルクは3番手、4番人気の
皐月賞馬
ダイワメジャーが5番手を追走、変則2冠を狙う1番人気
キングカメハメハ(牡3、栗東・松田国英厩舎)は中団の外め、
青葉賞快勝の3番人気
ハイアーゲームは中団後方待機策。
4角手前で
コスモバルクが仕掛け、先頭で直線を向くが、大外を回った
キングカメハメハ、
ハイアーゲームが一気に差してくる。坂上で
キングカメハメハが
ハイアーゲームを突き放すと、後方2番手待機から直線追い込んだ5番人気
ハーツクライを1.1/2馬身抑え快勝した。勝ちタイムの2分23秒3(良)は、90年
アイネスフウジン、99年
アドマイヤベガが記録した2分25秒3のレコードタイムを2秒も短縮する快時計で、03年に
ダンツランニングが記録したコースレコードも0.3秒更新。3着は
ハイアーゲーム。4角先頭の
コスモバルクは直線伸びず8着に敗れた。
皐月賞馬
ダイワメジャーは6着。
マイネルブルックは、最後の直線で競走を中止した。
勝った
キングカメハメハは、
父Kingmambo、
母マンファス(
その父ラストタイクーン)という血統で、半兄には00年サンタ
アニタダービー(米G1)を制したザデ
ピュティ The Deputy(牡7、父
Petardia)がいる。前走
NHKマイルCからダービーに臨んだ馬はこれまで15頭おり、ダービーを勝ったのは02年の
タニノギムレット以来2頭目。両レースを制したのは史上初。持ち込み馬のダービー制覇は96年
フサイチコンコルド(
父Caerleon)以来となる。通算7戦6勝(重賞3勝)。
鞍上の安藤勝己騎手は、ダービー3回目の騎乗で初勝利。G1は03年
高松宮記念(
ビリーヴ)、
菊花賞(
ザッツザプレンティ)、04年
フェブラリーS(
アドマイヤドン)、
NHKマイルC(
キングカメハメハ)に続いての勝利で通算5勝目。
管理する松田国英調教師は、02年に
タニノギムレットで同レースを制しており、同レース2勝目。G1は、01年
NHKマイルC・
ジャパンCダート(
クロフネ)、02年
日本ダービー(
タニノギムレット)、04年
NHKマイルC(
キングカメハメハ)、04年
オークス(
ダイワエルシエーロ)に続き通算6勝目となった。G1出走機会3連勝は史上初の快挙。同年の
オークス・ダービー両制覇は、43年の尾形藤吉調教師(クリフジ)、51年の
田中和一郎調教師(キヨフジ、トキノミノル)、73年の稲葉幸夫調教師(
ナスノチグサ、
タケホープ)に続き31年ぶり史上4人目。
オークスが春(以前は秋)に施行されるようになってからは、稲葉師に続き2人目。