「第46回
シンザン記念・GIII」(芝1600m)は8日、京都11Rに15頭で争われ、好位を追走した2番人気の
ジェンティルドンナが直線で力強く抜け出し、未勝利戦からの連勝で重賞初Vを決めた。勝ちタイムは1分34秒3。1馬身1/4差の2着は9番人気の
マイネルアトラクト、さらに1馬身1/4差の3着には11番人気の
プレミアムブルーが入った。なお、1番人気の
トウケイヘイローは3着争いに敗れ、4着に終わった。
美しい貴婦人が華麗に舞った。ルメールは「スタートも良かったし、その後のスピードもいい。向正面で折り合いもついて、直線では前があいてうまく抜け出せた。最後の脚も良かったし、すごく能力が高い」と声を弾ませる。石坂師も「なかなか思った通りの競馬はできないもんだが、この馬はあっさりやってくれたね」と最大級の賛辞を贈った。
13年ぶりの牝馬によるVで、昨年1番人気で5着に敗れた全姉
ドナウブルーの雪辱も果たした。「姉も能力的には五分だが、気性的にこっちの方が現時点では大人。このあとは放牧。あと1回使って本番へ。先行きが楽しみだね」と
桜花賞(4月8日・阪神)を見据えれば、ルメールも「クラシックでも活躍できる」と未来に太鼓判を押す。
過去10年で馬券に絡んだ牝馬は、07年
ダイワスカーレット(2着)、11年
マルセリーナ(3着)と牝馬第1冠を制している。出世レースを制した勢いそのままに、桜の女王を目指す。