前残りの展開が響いて、
クイーンCは2着に敗れた
イチオクノホシ。阪神JFでも内で窮屈になりながら4着に食い込むなど、地力は一枚上の存在だ。そして今回、阪神JF出走時と同様に栗東滞在を敢行。「2月24日に栗東入りした。滞在するのが2回目ということもあるが、馬に落ち着きが出てきたのは確かだね」と佐藤助手もその効果を実感する。注目の1週前追い切りは、栗東坂路で4F57秒6-13秒8(仕掛け)をマーク。控えめな調整でも動きは素軽く、前走時の気配をキープしている。ただ、「前回もそうだが、こちらに来て1週間ぐらいはどうしても体が減ってしまう。どこまで回復できるかが鍵になるね」と不安も口に。当日の馬体重には注意が必要だ。
昨夏の
函館2歳Sの勝ち方が強烈なインパクトを残す
ファインチョイス。秋以降は
ファンタジーS3着、阪神JF11着と期待を裏切り続けているが、
アイムユアーズを破った実力馬だけに、巻き返しは必至だ。「阪神JFはスタートが良過ぎて、テンに行ってしまった。折り合い面を考えれば、千四の方がレースはしやすいだろうね」と領家師は距離短縮に望みをかける。1週前追い切りは、栗東DPで6F81秒2-11秒3(仕掛け)をマーク。大きく追走したが、仕掛けただけで楽々と先着。体も成長の跡がうかがえる。「崩れたのは前回だけ。放牧明けでも仕上がりは良好だし、力を出し切れればという気持ち」。指揮官は一歩も引かない構えだ。
提供:デイリースポーツ