今週、東京競馬場でデビュー予定の2歳馬を3頭を紹介する。
先週4勝と好調な
尾関知人厩舎からは、日曜日の東京5R(芝1800)で、外国産馬のブラゾン(牡2/
父Rockport Harbor)がデビューする。
「先週、しっかりと追っていますし、牡馬にしてはピリピリしそうな雰囲気がありますので、今週(11/7)の追い切りは、やり過ぎないようにしました。それでも、余力が残っていて動きは良かったですし、騎乗した
石橋脩騎手も、良い感触を掴んでくれたようです。調教では、ある程度溜めて伸びてくれそうな感じはありますが、アメリカ血統なので、もしかすると一本調子かもしれません。実際に競馬をしてみないとわからないですけどね。ただ、芝で走れそうな体つきということで、選ばせてもらった馬ですし、軽い走りをするので、血統から受けるイメージよりも芝で走れると思います。ゲートのセンスが良く、スピードもありますが、引っ掛かるような感じがありませんので、これから先に期待して、マイルでデビューさせることにしました」
ちなみに、今週の
ファンタジーS(GIII・芝1400m)に登録のあった、同厩舎の
ワンツーステップ(牝2)は、来週(11/18)の
福島2歳S(2歳OP・芝1200m)へ。先週の
奥多摩S(3歳以上1600万下・芝1400m)に優勝した
サクラゴスペル(牡4)は、12/24の阪神C(GII・芝1400m)か、12/22のラピスラズリS(3歳以上OP・芝1200m)を予定している。
松山康久厩舎からは、2頭の新馬がスタンバイ。
土曜の東京5R(ダ1400m)に出走予定の
ケイアイエイト(牡2/
父Big Brown)について、松山康久調教師。
「まだ体つきには余裕はありますが、いかにもアメリカ血統という力強さもありますね。それでいて、アメリカ産馬のわりには、体の柔らさも持ち合わせています。追い切りの動きも良いですし、息もできています。実際、競馬に行ってみないとわからない部分もありますけど、フットワークも良く、走る馬だと思いますよ」
日曜の東京5R(芝1600m)に出走予定の
カフェリュウジン(牡2/
父マンハッタンカフェ)について、松山康久調教師。
「全兄弟の
カフェマーシャル(牡6)や
カフェシュプリーム(牡3)が、準オープンで走っているように、この血統は走りますね。ダートの短距離で走っている兄とは違って、この馬は身のこなしもしなやかで、フットワークも良く、芝もこなせそうな感じです。気性面でも上とは違って、少しズブい面もありますから、距離も持つと思います。先週の動きが今ひとつでしたが、今週はガラッと変わってきて、合格点がつけられる時計が出ていましたので、期待しています」(取材・写真:佐々木祥恵)