19日、中山競馬場で行われた
セントライト記念(G2・芝2200m)は、
五十嵐冬樹騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝130円)
コスモバルク(牡3、北海道・田部和則調教師)が、スタート直後は3番手につけ2角過ぎに先頭に立つと、好位追走から追い込んだ2番人気
ホオキパウェーブをクビ差抑え快勝した。勝ちタイムは、95年
宝塚記念(G1、京都開催)で
ダンツシアトルが記録した2分10秒2を0.1秒更新する2分10秒1(良)の日本レコード。さらにクビ差の3着は4角2番手追走の9番人気
トゥルーリーズン。3着
トゥルーリーズンは外国産馬のため、同レースの上位2頭には、10月24日に京都競馬場で行われる
菊花賞(G1・芝3000m)への優先出走権が与えられる。
勝った
コスモバルクは、
父ザグレブ、
母イセノトウショウ(
その父トウショウボーイ)という血統で、昨年、ホッカイドウ競馬で導入された認定厩舎(外厩)制度による調教馬第1号でもある。昨年11月の
百日草特別(500万下)で
JRA初出走、初勝利を挙げると、続くラジオたんぱ杯2歳S(G3)を逃げ切りで制し、鞍上の
五十嵐冬樹騎手と共に
JRA重賞初制覇を飾る。今年初戦となった
弥生賞(G2)を1番人気で制すると、続く
皐月賞(G1)でも1番人気に支持されたが、先行した
ダイワメジャーを捕らえられず2着に惜敗。
日本ダービー(G1)でも2番人気に支持され、ハイペースの展開を早めに追走するも、直線では失速し8着に敗れていた。
日本ダービー以来の出走となった前走の
北海優駿では、プラス18キロの馬体ながら2着を1/2馬身抑え辛勝していた。今回の勝利で
JRA重賞3勝目、通算11戦7勝(うち
JRA6戦4勝)。
鞍上の
五十嵐冬樹騎手、管理する田部和則調教師ともに、
JRA重賞は同馬で制した03年ラジオたんぱ杯2歳S(G3)、今年の
弥生賞(G2)に続き通算3勝目。なお、
コスモバルクが
菊花賞(G1)に出走すれば、95年から地方馬に
JRAのクラシックレースが開放されて以来、初となる3冠レース全出走となる。