25日、東京競馬場で国内のスターホース勢揃い、さらに
凱旋門賞馬も交えてこの秋最大の大一番・
ジャパンC(3歳上・GI・芝2400m)が行われ、8枠15番から積極的に道中2〜3番手の位置取りで運んだ
岩田康誠騎手騎乗の3番人気
ジェンティルドンナ(牝3、栗東・石坂正厩舎)が最内突いて直線向くと、4コーナーで外から早々に2番手の圏内に浮上してきた1番人気
オルフェーヴル(牡4、栗東・
池江泰寿厩舎)と直線半ばからゴールまで続く長く激しい2頭の一騎打ちの様相に。
最後の最後まで両馬の痺れる叩き合いが続き、結局決勝線でのクビの上げ下げを制した
ジェンティルドンナが
オルフェーヴルをハナ差抑えて優勝した。勝ちタイムは2分23秒1(良)。
さらに2.1/2馬身差と離れた3着に、中団から追い込んだ2番人気
ルーラーシップ(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)が入った。差のないアタマ差4着に、連れて追い込んだ6番人気
ダークシャドウ(牡5、美浦・
堀宣行厩舎)。5着は4番人気
フェノーメノ(牡3、美浦・
戸田博文厩舎)の順で確定。
なお、5番人気
エイシンフラッシュ(牡5、栗東・
藤原英昭厩舎)は9着、
凱旋門賞馬で7番人気
ソレミア(牝4、仏・C.
ラフォンパリアス厩舎)は13着に敗れている。
勝った
ジェンティルドンナは、
父ディープインパクト、
母ドナブリーニ、母
父Bertoliniという血統。
これでG1勝利は4月の
桜花賞、5月の
オークス、ハナ差抑えて牝馬三冠を獲得した10月の
秋華賞に続いて4度目。今度は各世代最高峰のメンバーが集った世紀の一戦を見事に制覇。底知れぬ強さを証明し、現役最強クラスの力をまざまざと見せつけての重賞6勝目。通算では7勝目となった。
なおレース確定後、鞍上の
岩田康誠騎手は最後の直線コースにおいて、「外側に斜行した際の進路の取り方が強引なもの」であったたと認められたため、着順の変更はなしの上で12月1日から2日まで2日間の騎乗停止処分がなされている。
【勝ち馬プロフィール】
◆
ジェンティルドンナ(牝3)
騎手:
岩田康誠厩舎:栗東・石坂正
父:
ディープインパクト母:
ドナブリーニ母父:
Bertolini馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザン
ファーム
通算成績:9戦7勝(重賞6勝)
主な勝ち鞍:12年
桜花賞(GI)・
オークス(GI)・
秋華賞(GI)