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朝日CCにサトノパンサーを送り込む南井克巳厩舎に潜入/栗東トレセンニュース

  • 2012年12月07日(金) 18時02分
 今週のピックアップステーブルは南井克巳厩舎。今週の朝日CCに出走するサトノパンサー、そして無傷の2連勝で朝日杯FSに出走を予定しているタマモベストプレイについて、南井克巳調教師にお話しを伺いました。(取材・写真:井内利彰)

12月8日(土)阪神11R 朝日CCに出走予定の【サトノパンサー】について

―前走プロミネントジョッキーズTは走破時計も速く(1分58秒3)、強いレース内容だったのではないでしょうか?

「クビ差でしたが、中団から33秒台の上がりを使っての差し切り。以前だと気難しいところがあって、乗り手が思った通りにレースを進められないところがありましたが、最近になって、ようやく思い通りのレース運びができるようになりました」

―2歳未勝利戦ではレッドデイヴィス(3歳時にシンザン記念毎日杯鳴尾記念を優勝)に0.7秒の着差をつけて快勝しているように、早くから素質の片鱗を見せていたのではないでしょうか?

「そうなんですよね。4歳になってアメジストSを使った時もトランスワープ(後に新潟記念を優勝)の2着でしたし、常に強い相手をレースをして勝ち負けしているんです。ただいつも全力を発揮できない気性が出世を遅らせていたと思います。それがここに来て安定、念願のオープン入りを果たすことができました」

―今回は中1週での重賞挑戦ですが、調教はしっかりと行われていますね。

「間隔は詰まっていますが、相変わらず元気いっぱいですし、追い切りもしっかりとやりました。状態はいいですよ。阪神芝1800mは合う条件だと思っていますし、もともとはオープンでも十分やれると思っていた馬。どれだけやれるか、頑張ってほしいですね」

12月16日(日)中山11R 朝日杯FSに出走予定の【タマモベストプレイ】について

―新馬、500万下と連勝しましたが、そのレース内容を振り返っていただけますか?

「新馬戦は調教でも速い時計が出ていたこともあり、1番人気の支持を受けていましたが、それに応えることができる、安定した走りだったと思います。秋明菊賞も初戦と同じように、いい位置から抜け出すレースができましたし、後ろから2着馬が迫ってきた時にもうひと伸びしてくれた、味のある競馬ができたと思います」

―全兄タマモホットプレイや全姉チャームポットも管理されて、活躍している厩舎ゆかりの血統ですが、ベストプレイは兄や姉とまた違ったところがあるんですか?

「目立って違った点というのはありませんよ。ただ勝ち気な激しい気性をしている血統ですから、それが走る方とは別に向くと大変なんですが、ベストプレイの場合は気性が走ることに前向きなので、安定して結果が出ているんでしょうね」

―前走後、この中間の状況を教えていただけますか?

「少し間隔が空きましたが、放牧には出さず、ずっとこちらで調整しています」

―早い時期から調教を開始して、入念な調教量を積んでいるようですが?

「速い時計の追い切りは先週からですが、15-15は週2本程度こなしています。まだ馬体には余裕がありますし、調教をやってマイナスがあるタイプでもありませんから、緩めずにやっていますよ。今週の追い切りもCWで大外を回りながら力強い動きができましたから、引き続き好調をキープしていると思います。来週も和田竜二騎手に跨ってもらって、しっかりとやるつもりです」(取材・写真:井内利彰)

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