「第51回
京都金杯・GIII」(芝1600m)は5日、京都11Rに16頭で争われ、中団のインで脚をためた1番人気の
ダノンシャークが、直線一気に突き抜けて2馬身半差で圧勝。これまであと一歩とどかなかった重賞タイトルを手中に収めた。勝ちタイムは1分33秒5。接戦の2着争いは好位から伸びた6番人気の
トライアンフマーチに鼻差で軍配。3着には逃げた7番人気の
ヤマニンウイスカーが入った。
ルメールは「年始、最初の重賞を勝てることはジョッキーにとってもうれしいこと。4コーナーを回ってきたときはすごい手応えで、自分の
バランスを取るのに時間がかかったほど。最後は素晴らしい脚を見せてくれた」と興奮を隠せない。テン乗りのパートナーを巧みに操り「彼とはフィーリングが合った。きょうはうまく乗れましたね」と自画自賛だ。
これまで重賞で2着が3度あり、昨年のこのレースでも悔しい銀メダル。
大久保龍師は「やっと胸のつかえが取れました。能力があるのは分かっていたが、なかなか勝たせてあげられなかった。ホッとしている」と胸をなで下ろす。ツメの不安もあり、出世が遅れたが「これまでは加減して調整していたが、今は思い切りできる。やっと本来の力が出せるようになった」と笑顔を見せる。
今後は昨年除外で悔しい思いをしたGIの舞台を見据える。「
安田記念(6月2日・東京)が一番の大きな目標。今後はそこから逆算して考えたい。昨年取り損なったものを獲りたいですね」。明け5歳にしてようやく開花した素質馬が、悲願のGI獲りへ乗り出す。
提供:デイリースポーツ