3日、中山競馬場で行われた
スプリンターズS(G1・芝1200m)は、大西直宏騎手騎乗の5番人気
カルストンライトオ(牡6、栗東・
大根田裕之厩舎)が、好スタートから先頭に立ち4角で後続を一気に突き放すと、3角から大外を進出した2番人気
デュランダルに4馬身差をつけて逃げ切り勝ち。勝ちタイムは1分09秒9(不良)。さらにクビ差の3着には直線内を突いた8番人気
ケープオブグッドホープが入り、G1レース初の3連単配当は109,810円となった。
春・秋ス
プリントG1連覇を狙った1番人気
サニングデールは、後方待機策も直線で馬群をさばけず9着、3番人気
シーイズトウショウは先行するも直線伸びず7着、4番人気
ゴールデンキャストは11着に敗れた。
勝った
カルストンライトオは、
父ウォーニング、
母オオシマルチア(
その父クリスタルグリッターズ)という血統で、叔父に00年
アンタレスS、01年
マーチS(ともにG3)2着の
ホーマンスピリット(牡9、
父ワッスルタッチ)がいる。00年11月のデビュー戦(京都・芝1200m)を飾ると、続く
かえで賞(500万)を制し、朝日杯3歳S(G1)に出走するも10着に敗退。3歳時に
葵S(3歳OP)、
北九州短距離S(OP)などを制し、4歳で迎えた02年アイビスサマーダッシュ(G3)を53.7秒の日本レコードで制し、重賞初制覇。その後は、03年
スプリンターズS・13着など勝ち星に恵まれなかったが、今回と同じ不良馬場で行われた03年の
アンドロメダS(OP)で約1年3ヶ月ぶりの勝利を飾ると、前々走・函館ス
プリントS(G3)3着を経て、前走のアイビスサマーダッシュでは2年前の再現とばかりに、外ラチ沿いに進路を取り重賞2勝目を奪取していた。今回の勝利が初G1制覇で、通算成績は31戦9勝。
ウォーニング産駒は、
高松宮記念(G1)を制した
サニングデールに続き、春・秋ス
プリントG1連勝となった。勝ちタイムの1分09秒9は、同レースがG1に昇格した90年以降では最も遅い時計で、9秒台の決着は初となる。なお、G1昇格後で同レースが不良馬場で行われたのは今年が初。着差の4馬身は94年
サクラバクシンオーに並ぶ最大着差。
鞍上の大西直宏騎手は、
サニーブライアンで制した97年
日本ダービー以来の
JRAG1制覇で通算3勝目。
JRA重賞は、
マイネルアムンゼンで
新潟記念、
エプソムC(ともにG3)、
カルストンライトオでアイビスサマーダッシュを制しており、今年4勝目。通算では12勝目。管理する
大根田裕之調教師は、
JRAG1初制覇で、重賞は
マグマライフで制した02年
阪神スプリングJ(JG2)と、
カルストンライトオの3勝で通算4勝。