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スプリンターズS、カルストンライトオ圧勝

  • 2004年10月03日(日) 15時45分
 3日、中山競馬場で行われたスプリンターズS(G1・芝1200m)は、大西直宏騎手騎乗の5番人気カルストンライトオ(牡6、栗東・大根田裕之厩舎)が、好スタートから先頭に立ち4角で後続を一気に突き放すと、3角から大外を進出した2番人気デュランダルに4馬身差をつけて逃げ切り勝ち。勝ちタイムは1分09秒9(不良)。さらにクビ差の3着には直線内を突いた8番人気ケープオブグッドホープが入り、G1レース初の3連単配当は109,810円となった。

 春・秋スプリントG1連覇を狙った1番人気サニングデールは、後方待機策も直線で馬群をさばけず9着、3番人気シーイズトウショウは先行するも直線伸びず7着、4番人気ゴールデンキャストは11着に敗れた。

 勝ったカルストンライトオは、父ウォーニング母オオシマルチア(その父クリスタルグリッターズ)という血統で、叔父に00年アンタレスS、01年マーチS(ともにG3)2着のホーマンスピリット(牡9、父ワッスルタッチ)がいる。00年11月のデビュー戦(京都・芝1200m)を飾ると、続くかえで賞(500万)を制し、朝日杯3歳S(G1)に出走するも10着に敗退。3歳時に葵S(3歳OP)、北九州短距離S(OP)などを制し、4歳で迎えた02年アイビスサマーダッシュ(G3)を53.7秒の日本レコードで制し、重賞初制覇。その後は、03年スプリンターズS・13着など勝ち星に恵まれなかったが、今回と同じ不良馬場で行われた03年のアンドロメダS(OP)で約1年3ヶ月ぶりの勝利を飾ると、前々走・函館スプリントS(G3)3着を経て、前走のアイビスサマーダッシュでは2年前の再現とばかりに、外ラチ沿いに進路を取り重賞2勝目を奪取していた。今回の勝利が初G1制覇で、通算成績は31戦9勝。

 ウォーニング産駒は、高松宮記念(G1)を制したサニングデールに続き、春・秋スプリントG1連勝となった。勝ちタイムの1分09秒9は、同レースがG1に昇格した90年以降では最も遅い時計で、9秒台の決着は初となる。なお、G1昇格後で同レースが不良馬場で行われたのは今年が初。着差の4馬身は94年サクラバクシンオーに並ぶ最大着差。

 鞍上の大西直宏騎手は、サニーブライアンで制した97年日本ダービー以来のJRAG1制覇で通算3勝目。JRA重賞は、マイネルアムンゼン新潟記念エプソムC(ともにG3)、カルストンライトオでアイビスサマーダッシュを制しており、今年4勝目。通算では12勝目。管理する大根田裕之調教師は、JRAG1初制覇で、重賞はマグマライフで制した02年阪神スプリングJ(JG2)と、カルストンライトオの3勝で通算4勝。

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