「第29回
フェアリーS・GIII」(芝1600m)は12日、中山11Rに16頭で争われ、積極的にハナを奪った10番人気の伏兵
クラウンロゼが、粘りに粘って逃げ切り勝ち。直線では他馬に前に出られる場面もあったが、ゴール前で盛り返す根性を見せてデビュー2戦目での重賞制覇を飾った。勝ちタイムは1分34秒7。頭差の2着は外から強襲した5番人気の
ウキヨノカゼ。さらに鼻差の3着は2番人気の
サンブルエミューズが入った。1番人気の
イリュミナンスは直線で差を詰めたが、前半のゴチャつくロスが影響して4着に敗れた。
「初戦から完成度が高い馬だと思っていた。難しいところもあるけど、能力を出せるように乗りました」と三浦はしてやったりの表情。戦前、天間師は鞍上と「新馬を勝ったばかりで力関係も分からない。脚を測る競馬よりも、イチかバチか勝ちにいく競馬をしよう」と打ち合わせたという。「いい根性をしている。ビックリした」と師は目を丸くしてうなずいた。
「状態も見ながら決めたい」と次走は未定ながらも当然、
桜花賞(4月7日・阪神)を最大目標に見据えることになる。
父ロサードの産駒は、今回が
JRA重賞への初出走。孝行娘は、まだまだ未知の魅力にあふれている。
提供:デイリースポーツ