1番人気に支持された新馬戦で、鼻差の2着に惜敗。その瞬間、
リヤンドファミユに対する評価は“超”A級ではなくなったかに思えた。だが、確勝を期した2戦目は、わずか首差の辛勝ながらもすごみを感じさせる勝ちっぷり。直線で2着馬に猛追されたが、抜かさせなかった。やはり3冠馬
オルフェーヴルの全弟。ただ者ではなさそうだ。
「初戦は攻め量が不足していた分、最後のひと踏ん張りが利きませんでしたね。その点、2戦目は勝てると思っていたし、内容も良かった」と池江師は2戦を振り返る。2戦目で初めて手綱を取った池添は「身のこなしが柔らかく、いいフットワークをするね。オルフェ以上に普段は気の強さを出しているけど、今のところは許容範囲。まだ遊びながら走っているので、そのあたりが今後の課題かな」。兄とともに歩んで培った経験を、弟に惜しみなく注ぎ込む構えだ。
期待をもっての格上挑戦。トレーナーは「上よりもデビューが遅いようにひ弱でしたが、だいぶ良くなってきました。成長力のある
ステイゴールド産駒。これからどんどん良くなってきますよ」。馬名は仏語で“家族の絆”。チーム一丸となって、Vでクラシックへの扉を開く。
休み明け&昇級初戦となった万両賞で、豪快な大外一気を決めた
アドマイヤオウジャ。橋田師は「届くのかな?と思ったけど届いたね。あの週で上がり3F33秒台の脚を使える馬はそういない」と内容を高く評価する。14日には栗東坂路で4F55秒2を計時。「非常に重たい馬場でしたが、動きはしっかりしていた」と順調さを強調。無傷の3連勝へ、視界は良好だ。
提供:デイリースポーツ