「第22回
アーリントンC・GIII」(芝1600m)は23日、阪神11Rに10頭で争われ、1番人気の
コパノリチャードが好位追走から危なげなく抜け出し、重賞初制覇を飾った。序盤こそ少し行きたがる面を見せたが、すぐに落ち着きを取り戻してその後はスムーズなレース運び。抑え切れない手応えで直線に向いて鞍上のビュイックが
ゴーサインを送ると、後続を寄せつけず1馬身半差をつけてゴールした。勝ちタイムは1分34秒8。2番人気の
カオスモスは直線入り口で前が狭くなる場面があったが2着を死守。さらに首差の3着には4番人気の
レッドアリオンが入った。
デイリー杯
クイーンCの
ウキヨノカゼに続く2つ目の重賞をゲットした青い瞳の助っ人・ビュイックは興奮気味。「やってみないことには分からなかったが、実際に重賞でも強い競馬で勝てた。この馬の強さを証明できてうれしい」と声を弾ませた。
対照的に宮師は1番人気に応えて安どの表情。「負けたとき(
千両賞2着)と同じ展開になったからね。でも、今回は突き放した。力をつけている」。日増しに成長する
ダイワメジャー産駒を誇らしげに見上げた。
小林祥晃オーナーにとって、待ちに待った瞬間が訪れた。「10年(馬主を)やっていて、初めてクラシックに出られる。こうなったら目をつぶって
皐月賞へ」と胸を躍らせた。今後は厩舎で調整。“速い馬が勝つ”と言われる第1冠へ、西の快速馬がスピードに磨きをかける。
提供:デイリースポーツ