「第18回
NHKマイルC・GI」(芝1600m)は5日、東京11Rに18頭で争われ、後方3番手でじっくりと脚をためた10番人気の
マイネルホウオウ(美浦・畠山吉)が、大外から力強く伸びて差し切り勝ち。
ジュニアC以来となる4勝目が、うれしいGI初制覇となった。勝ちタイムは1分32秒7。首差の2着は6番人気の
インパルスヒーロー、さらに首差の3着には8番人気の
フラムドグロワール。なお、1番人気の
エーシントップは直線で伸び切れず7着に敗れた。
柴田大は「4コーナーでは手応えが良かったが、前が残る感じもあった。最後にもうひと伸び、脚が出てくれた。馬のおかげ」とパートナーに感謝しながら、感慨深げに振り返った。
スプリングS3着で
皐月賞の優先出走権を得ながら、あえて選択したニュージーランドT-
NHKマイルCの路線。「結果が出せたのがうれしい」と、マイネル軍団の主戦騎手の責任を果たして安どの表情だ。
畠山吉師にとっても00年の開業以来、初めてのGIタイトルになった。「本当にうれしい」と感無量の口ぶり。ただ、新たな悩みも生じた。
皐月賞は自重したとはいえ、競馬の祭典
日本ダービー(26日・東京、芝2400m)が残っている。
安田記念(6月2日・東京、芝1600m)もあるだけに、「父は
スズカフェニックスですが、短距離馬という印象は…」と揺れているようだ。「馬の状態を見極めて、ビデオもよく見て、オーナーとも相談して」と締めくくった。指揮官が「真面目な男」と評する柴田大と3歳マイル王ホウオウは、新たな高見を目指して突き進む。
提供:デイリースポーツ