19日、東京競馬場で牝馬クラシックの第2弾・
オークス(3歳・牝・GI・芝2400m)が行われ、レース序盤は4番人気
クロフネサプライズ(牝3、栗東・田所秀孝厩舎)が単騎で飛ばす縦長の展開。その中で、道中は中団のインコースで待機していた
武幸四郎騎手騎乗の9番人気
メイショウマンボ(牝3、栗東・飯田明弘厩舎)が、4コーナーで馬群が一団となる際に徐々に先団争いへと接近。各馬の鞍上の手が激しく動く中で直線に向くと、残り300mで外から一気に先頭に立ち、中団待機策から連れて追い込んだ5番人気
エバーブロッサム(牝3、美浦・
堀宣行厩舎)に1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分25秒2(良)。
さらに2馬身差の3着に、最後方追走からゴール前で追い込んだ1番人気
デニムアンドルビー(牝3、栗東・角居勝彦厩舎)が入った。そのあと4着に、ゴール前で内から脚を伸ばすも力及ばずの3番人気
アユサン(牝3、美浦・
手塚貴久厩舎)、5着は17番人気
フロアクラフト(牝3、栗東・
西園正都厩舎)の順で確定。
なお、逃げた
クロフネサプライズは失速して12着、
桜花賞2着馬で2番人気
レッドオーヴァル(牝3、栗東・安田隆行厩舎)は17着とそれぞれ大敗に終った。
勝った
メイショウマンボは、
父スズカマンボ、
母メイショウモモカ、
その父グラスワンダーという血統。年明けの2走目の京都の
こぶし賞(500万・1600m)、そして
桜花賞トライアルのフィリーズRを連勝し、
桜花賞では4番人気に推されたが10着。
桜花賞組に別路線組と、
桜花賞よりも一段と混戦模様に拍車が掛かった中で9番人気まで人気を落としていたが、早めの抜け出しから後続も完封してみせ、第74代目の樫の女王の座を射止めた。そして、これを導いた
武幸四郎騎手は、2006年10月に
ソングオブウインドで制した
菊花賞以来、6年7か月ぶりとなる歓喜のGI制覇となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
メイショウマンボ(牝3)
騎手:
武幸四郎厩舎:栗東・飯田明弘
父:スズカマンボ母:メイショウモモカ母父:グラスワンダー馬主:松本好雄
生産者:高昭牧場
通算成績:7勝4勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2013年フィリーズR(GII)