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世界の韋駄天ロードカナロア、マイルも制して2階級王者に!/安田記念

  • 2013年06月02日(日) 19時00分
 2日、東京競馬場で春のマイル王決定戦・安田記念(3歳上・GI・芝1600m)が、マイル・中距離界の実力各馬にスプリントチャンピオンも参戦した超豪華メンバーで行われ、道中は中団外目を追走していた岩田康誠騎手騎乗の1番人気ロードカナロア(牡5、栗東・安田隆行厩舎)が、抜群の手応えのまま4コーナーを通過。直線に向いて各馬の差が一気に縮まり、残り200mを迎えて外から一気に抜け出し先頭に躍り出ると、ゴールまで後続の追撃を許さず堂々と押し切って、後方待機策から一気の末脚でゴール前で猛然と追い込んだ3番人気ショウナンマイティ(牡5、栗東・梅田智之厩舎)にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分31秒5(良)。

 さらに3/4馬身差の3着に、中団待機策で直線はロードカナロアの外から脚を伸ばした12番人気ダノンシャーク(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)が入った。その後、1.3/4馬身差遅れての4着が15番人気マイネイサベル(牝5、美浦・水野貴広厩舎)、さらにハナ差の5着が16番人気サクラゴスペル(牡5、美浦・尾関知人厩舎)の順で確定。

 なお、2番人気グランプリボス(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)は、直線に向いて進路なく10着、昨年のNHKマイルCの勝ち馬で4番人気カレンブラックヒル(牡4、栗東・平田修厩舎)は先行するも14着に終わった。

 勝ったロードカナロアは、父キングカメハメハ母レディブラッサムその父Storm Catという血統。昨秋のスプリンターズS香港スプリント、春の高松宮記念を制しスプリントGIを3連勝するなど、短距離界では世界を股にかけて強さを見せつけていた中、マイルGIという新たなカテゴリーへの挑戦。レースでは、前走・高松宮記念記念を制した時と同じように、400mの距離延長も関係なしに堂々と抜け出してみせて、「世界の韋駄天」が「マイル王」の称号も獲得。昨年のスプリンターズSから数えてGI4連覇を見事に決めた。

【勝ち馬プロフィール】
ロードカナロア(牡5)
騎手:岩田康誠
厩舎:栗東・安田隆行
父:キングカメハメハ
母:レディブラッサム
母父:Storm Cat
馬主:ロードホースクラブ
生産者:ケイアイファー
通算成績:16戦11勝(海外1戦1勝、重賞7勝)
主な勝ち鞍:2012年スプリンターズS(GI)、香港スプリント(GI)、2013年高松宮記念(GI)

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