天皇賞・春で念願のタイトルを手に入れた
フェノーメノ。4歳になって2戦連勝と、充実期を迎えて名実ともに関東のエースとなっただけに、その動きに熱いまなざしが集まった。最終追い切りは強風が吹き荒れる悪コンディションだったが、全く動じない。20分ほど角馬場で体をほぐして美浦Wへ移動、単走で6F標を通過してからペースアップした。道中の折り合いも完璧なまま迎えた直線。残り1Fから向かい風をものともせず、鞍上の
ゴーサインに鋭く反応。6F83秒9-39秒8-12秒7をマークした。
戸田師「きょうは向かい風が強かったし、気を抜かせないようにメニューを組んだ。最後まで集中して、真っすぐ走ってくれた。順調にここまできたので、いい状態で送り出せそう」と笑顔を浮かべた。「あんまり(見た目は)速く見えないけど、(時計はいつも)速い。楽に走っているからだろうね」。相棒の動きをスタンドで見守った蛯名はそう言って目を細め、
ジャパンC以来となる
ジェンティルドンナとの再戦に表情を引き締めた。
提供:デイリースポーツ