26日、
大井競馬場でダートGI馬・7頭が集結した第36回
帝王賞(GI・3歳上・ダ2000m・1着賞金6000万円)が行われ、道中は5番手を追走して3コーナーで外からじわりと先頭に並びかけた
幸英明騎手騎乗の3番人気
ホッコータルマエ(牡4、栗東・西浦勝一厩舎)が、直線に向いて逃げ込みを図る4番人気
ワンダーアキュート(牡7、栗東・佐藤正雄厩舎)を交して先頭に立った1番人気
ニホンピロアワーズ(牡6、栗東・
大橋勇樹厩舎)との叩き合いとなるが、残り150mで外から抜け出し、最後は2着
ニホンピロアワーズに1馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分3秒0(不良)。
さらに1.1/2馬身差の3着に
ワンダーアキュートが入った。その後ろは2.1/2馬身差離れて5番人気
ハタノヴァンクール(牡4、栗東・
昆貢厩舎)が4着、5着は6番人気
テスタマッタ(牡7、栗東・村山明厩舎)の順で掲示板は確定。
なお、昨年の
東京大賞典の勝ち馬で2番人気の
ローマンレジェンド(牡5、栗東・
藤原英昭厩舎)は道中4番手を追走していたが、精彩を欠いて6着に敗れている。
勝った
ホッコータルマエは、
父キングカメハメハ、
母マダムチェロキー、
その父Cherokee Runという血統。昨年末のJCダートでは、
ニホンピロアワーズから4馬身離された3着に入り高い素質をアピールしていたが、その後はOP特別でも、重賞でも3着とどこかもどかしい成績が続き、フェブラリーSでは賞金不足によるよもやの除外の憂き目も経験。一旦は苦境に立たされたが、「勝ち癖」を付けるべく挑んだ
佐賀記念を見事に完勝すると連勝街道が始まり、
ニホンピロアワーズを破った
アンタレスS、前走の
かしわ記念でGI初制覇と怒涛の重賞V4。今回は出走12頭中、自身を含めて「GI馬7頭」が出走した並み居る強豪メンバーの中を堂々抜け出して、重賞5連勝とともにダートGI2連勝。降りしきる雨も滴るいいコンビ、「幸&タルマエ」が上半期ダート界の大一番を颯爽と制した。
【勝ち馬プロフィール】
◆
ホッコータルマエ(牡4)
騎手:
幸英明厩舎:栗東・西浦勝一
父:キングカメハメハ母:マダムチェロキー母父:Cherokee Run馬主:矢部幸一
生産者:市川フアーム
通算成績:18勝9勝(
JRA13戦5勝、重賞6勝)
主な勝ち鞍:2013年
かしわ記念(GI)