21日、
JRAはこの日行われた
中京記念の3〜4コーナーで、左第1指関節脱臼を発症して競走を中止していた2011年
ラジオNIKKEI賞(GIII・中山芝1800m)の勝ち馬
フレールジャック(牡5、栗東・
友道康夫厩舎)が、その後残念ながら予後不良と診断され、安楽死の処置が取られたと発表した。
フレールジャックは、2011年5月7日の未勝利戦(京都・芝1800m)で鋭い脚を見せてデビュー戦を完勝。2戦目の3歳500万(京都・芝1800m)でも快勝すると、3戦目での重賞挑戦となった7月の
ラジオNIKKEI賞では、先日の
七夕賞を制した
マイネルラクリマらを抑えてデビューから無傷の3連勝で重賞制覇を果たした。
夏場は一旦休養を挟み、9月の
神戸新聞杯では3冠馬
オルフェーヴル、実力馬
ウインバリアシオンに次ぐ3着とするなど、少ないキャリアながらも3歳時は世代の強豪馬を相手に善戦した。
その後は勝ち星に恵まれず、4歳夏に準オープンへ降級となったが、これを1戦でクリアして再びオープンに復帰していた。近走3走もオープン特別で掲示板をキープし、
中京記念でも4番人気の支持を受けて果敢に先行したが、レース半ばよもやのアク
シデント発生で競走を中止。
ディープインパクト産駒の素質馬にとっては余りに厳しい、無念の最期となった。
【プロフィール】
◆
フレールジャック(牡5)
厩舎:栗東・
友道康夫父:ディープインパクト母:ハルーワソング母父:Nureyev馬主:キャロット
ファーム
生産者:ノーザン
ファーム
通算成績:14戦4勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:2011年
ラジオNIKKEI賞(GIII)