函館でも栗東と変わらぬ松田博流。
マルセリーナはじっくり長めを乗って好調持続だ。小雨の中、角馬場から向かった先は芝。馬場コンディションを考慮して、ダートの予定を変更した。向正面からキャンターで約1周。1回目の直線で一瞬行く気を見せたが、なだめられるとすぐに従う。2周目3角過ぎからややピッチを上げた。時計は4Fから59秒8-44秒1-12秒5。全くの馬なりではち切れんばかりの馬体を弾ませた。
雨脚が急に強まったのは上がり運動を終えて馬房に収まった直後。松田博師はそれでも日課の散歩に繰り出す。「先週、栗東でしっかりやっているからな。今週はサッとやるだけで予定通り。まあ、この歳だから、輸送を挟んでも落ち着いているし、前走あたりで冬毛がやっと抜けて状態もすごく良くなった」。競馬場の外をぐるっと約1時間。ずぶぬれになって歩きながらも、終始、上機嫌だった。
しばらくマイル路線を歩んでいたが、前走2000m戦の
マーメイドSを勝ったことで「牝馬相手ならいくら(距離が)延びても」と言い続けてきた持論を貫くことができる。「胴が伸びて、体高も高く見えるようになったかもしれんな」。ここにきて、さらなる進化を見せつつある。今秋、
エリザベス女王杯(11月10日・京都、芝2200m)でもうひと花咲かせるためにも、ここを足掛かりにしたい。
提供:デイリースポーツ