31日、函館競馬場で
札幌2歳S(2歳・GIII・芝1800m)が行われ、レース序盤は後方から3番手を追走していた
岩田康誠騎手騎乗の2番人気
レッドリヴェール(牝2、栗東・
須貝尚介厩舎)が、極悪の不良馬場に脚を取られて各馬が苦しむ3コーナー辺りから、内ラチ沿いを通ってスルスルと浮上。4コーナー手前で外へ持ち出されながら先行集団へ急接近し、直線半ばで逃げ込みを図る4番人気
マイネグレヴィル(牝2、美浦・和田正道厩舎)を捕らえて差し切り、最後はクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分59秒7(不良)。
さらに7馬身差の3着に、インコースの好位を追走して踏ん張った6番人気
ハイアーレート(牡2、美浦・大久保洋吉厩舎)が入った。さらに大きく離れて7番人気
ピオネロ(牡2、栗東・
松永幹夫厩舎)が4着、1番人気
マイネルフロスト(牡2、美浦・
高木登厩舎)は道悪に苦しみ5着に終わった。
なお、3番人気
オールステイ(牡2、栗東・
矢作芳人厩舎)は9着に敗れている。
勝った
レッドリヴェールは、
父ステイゴールド、
母ディソサード、
その父Dixieland Bandという血統。6月1日の阪神芝1600mの新馬を制し、この世代最初の勝ち名乗りを挙げて以来の3か月ぶり、芝1800mで1分59秒7の勝ち時計や、自身の上がり3F41秒3(メンバー中最速)という数字が物語るように、2歳馬にとっては非常に厳しい馬場コンディションでの一戦。それでも、道悪馬場では滅法強さを見せる
ステイゴールド産駒の強みも存分に生かして差し切り、嬉しい重賞初制覇を飾った。
【勝ち馬プロフィール】
◆
レッドリヴェール(牝2)
騎手:
岩田康誠厩舎:栗東・
須貝尚介父:ステイゴールド母:ディソサード母父:Dixieland Band馬主:東京ホースレーシング
生産者:社台
ファーム
通算成績:2戦2勝(重賞1勝)