セントライト記念(GII・3歳OP・芝2200m)に出走予定の
ヒラボクディープ(牡3・
国枝栄厩舎)、
ケイアイチョウサン(牡3・
小笠倫弘厩舎)、
ユールシンギング(牡3・
勢司和浩厩舎)の追い切り後の陣営のコメント。
ヒラボクディープについて、
国枝栄調教師。
「ダービー(GI・芝2400m・13着)後は、少し疲れが出た感じもありましたので、夏場は放牧に出してリフレッシュしました。
今日(9/12)は、前に2頭置いてそれを追う形での追い切りでした。先週もそれなりにやっていますので、乗り役(蛯名騎手)に反応を確かめてもらう程度の追い切りでしたが、感じは良かったですよ。
ディープインパクト産駒ということで、滑らかな走りをしますし、ジョッキーも良い感触をつかんでくれていますので、順調に来ていると思います。先がありますから、まだ八分くらいの仕上げですけどね。
返し馬では気持ちが高ぶるところがありますが、折り合いが難しいタイプではないですし、乗り手の指示にも従いコントロールもしやすいので、競馬そのものは問題はありません。
体はもう少し張りがほしいですけど、気持ちは以前よりも穏やかになりつつありますね。
流れに乗って、好位でレースを運んでくれればと思います。今後に向けて良い競馬をしてほしいですね」
ケイアイチョウサンについて、
小笠倫弘厩舎の八月朔日(ほぞみ)調教助手。
「前走(
ラジオNIKKEI賞・GIII・芝1800m・1着)は、展開がこの馬にはハマった感じですが、横山(典)騎手のおかげもありますね。
前走後は1度休養を挟み、帰厩後も素直な馬とういこともあり、イメージ通りに調整できました。
今日はウッドチップでやりました。キャリアのある馬ですし、横山(典)騎手に任せて競馬をイメージした調整ができたと思います。ジョッキーも『良いんじゃないか』と言ってくれました。
以前は力んで走っていましたので、この前のようにゆったり
リラックスして走ってくれればコースや距離もこなせると思いますし、ジョッキーが1番わかっていると思いますので、横山騎手に任せます。
終いの切れる馬ですから、それを生かす競馬ができれば結果も出てくれると思います。
春は我の強い面を出し、ハミを噛んで走るところもありましたが、今はコントロールがきくようになってきています。まだ若さもあって、馬房の中で鞍を置こうとしたら、鞍を振り落したりとヤンチャな面もありますけどね。
小柄ですけど、勝負根性がありますので、それを生かした競馬をしてほしいです」
ユールシンギングについて、
勢司和浩調教師。
「前走(3歳以上500万下・芝1800m・1着)は、馬場が悪かった中で、あのような競馬ができたのは収穫でしたし、強い内容だったと思います。
レース後も、大きな疲れというのはありませんでしたが、それでもしっかりと疲れを取りました。
調教はジョッキーと相談して、歩様もチェックしながら順調に来ています。
今日(9/12)の追い切りは良い時計が出ましたね。中1週での競馬ですので、もう少し時計が遅くても良かったかなとも思いますが、全くの馬也でしたし、ジョッキーも非常に良くなっていると言ってくれました。
元々掛かる馬ではないので、距離延長は問題ありません。中山はト
リッキーなコースですから、展開などうまく克服できれば良いですね。
デビュー当初は550キロを超える大型馬ということもあり、絞るのに苦労しましたが、それも使いながら良くなってきています。
とても元気が良く、ウチの厩舎でもベスト5に入るほどエネルギーがある馬です。まだ子供なので、そのエネルギーを他の方に使ったりもしていますが、そのエネルギーをもっと走る方に向けていきたいと思っています。
これまでのレースでは、全能力をまだ出し切っていないと感じるほどの大きなエネルギーを持った子なので、それを今後は良い形で伸ばしていきたいですね。
今後はもう少し好位からレースができれば、もっと競馬もしやすくなるとは思いますが、今回はひと叩きされたことで、気持ちも体も走る方に向いていると思いますよ」(取材・写真:佐々木祥恵)