川崎競馬場(天候・晴、馬場状態・良)で行われたダート
グレード競走の第63回
川崎記念(JpnI・ダート2100m・4歳以上オープン・1着賞金6000万円)は、南関東3頭、
JRAから5頭、他地区3頭の合わせて11頭が出走した。
単勝1.1倍の圧倒的1番人気となった
JRAの
ホッコータルマエは好スタートを切ったものの、内から
武豊騎手がハナを主張して2番人気の
JRAの
トウショウフリークが逃げ、
ホッコータルマエが2番手、3番手が5番人気の
JRAの
フリートストリート、4番手に3番人気の
JRAの
ムスカテール、その後ろに
JRAの
ランフォルセが続いた。
2周目に入るまでに逃げた
トウショウフリークが一時10馬身以上の差をつけて大逃げを打った形となったが、2周目の3コーナー過ぎまで馬順はほぼ変わらず、最後の4コーナー手前で
ホッコータルマエが動いて、直線では余裕を持って並びかけ、
トウショウフリークを交わして先頭に立った。そしてゴール前では猛然と
ムスカテールが追い込んで差をつめたが、半馬身の差で
ホッコータルマエが優勝した。
勝ちタイムは2分13秒8、勝利騎手は
JRAの
幸英明。逃げた
トウショウフリークが5馬身差の3着、4着が
ランフォルセ、5着は船橋の
サイオン。
ホッコータルマエは、
父キングカメハメハ、
母マダムチェロキー(その父Cherokee Run)という血統の牡5歳・鹿毛馬。
JRA栗東・西浦勝一調教師の管理馬。通算成績は23戦12勝(うち地方9戦7勝)となった。昨年は
かしわ記念、
帝王賞、
JBCクラシック、
東京大賞典で勝ち、今年初戦で
川崎記念を制してGI5勝目を挙げた。
【レース後のコメント】
・1着
ホッコータルマエ(
幸英明騎手)
勝ててホッとしています。4コーナーを回った時には勝てると思いましたし、2着馬が並びかけてきた時にも反応してくれたので、最後まで差を詰められなかったと思います。
今日の調子はよかったです。レース前の作戦では2・3番手につけて、逃げ馬に楽をさせないような形を考えていました。
この後は
フェブラリーステークスだと思いますが、まだ中央のGIタイトルを手にしていないので、できれば勝ってドバイに行きたいと思います。また応援していただけると嬉しいです。
・(西浦勝一調教師)
ホッとしています。自分では「勝って当たり前」だと思っていても、プレッシャーは感じていました。
東京大賞典のレース中に
バランスを崩したことがありましたが、その後の体調の回復も早く、今日に向けての調整はうまくいきました。
1周目でハミを取ってフラフラしていて、レースのペースが速く見えたことが心配でした。最後まで接戦で、「絶対負けない」と思っていても、力が入りました。
コンスタントに走っていますが、オンとオフの切り替えがうまく、すぐ体調を戻してくれます。今年は3月にドバイへ行くので、いい結果を出してきたいと思っています。その前に、状態が良ければ
フェブラリーステークスへの出走を考えています。
これからまたどんどん力をつけていきたいと思いますので、これからも応援をよろしくおねがいします。
・2着
ムスカテール(
岩田康誠騎手)
ダートでやれることは分かっていましたし、手ごたえもありましたが、交わすことができませんでした。それでもいい勝負はできたと思います。
・3着
トウショウフリーク(
武豊騎手)
自分のレースはできていますが上位2頭が強かったです。調子は良いので、どこかでチャンスがあれば、と思います。掛かるくらいの馬ですから、離して逃げることは頭に置いていました。しかし、3コーナーで捕まえられてしまうとは...。
・4着
ランフォルセ(
戸崎圭太騎手)
向正面から手ごたえが悪くなってしまいましたが、最後までよく頑張っていました。
提供:ラジオNIKKEI