「第19回
シルクロードS・GIII」(芝1200m)は2日、京都11Rに16頭で争われ、好位のインを追走した2番人気の
ストレイトガール(栗東・藤原英)が直線半ばで抜け出すと、最後は後続に2馬身半差をつける完勝。目下の充実ぶりを示す鮮やかな勝ちっぷりで、初めての重賞タイトルを獲得。
高松宮記念(3月30日・中京、芝1200m)の主役に名乗りを上げた。勝ちタイムは1分7秒4。接戦の2着争いは圧倒的1番人気を集めた
レディオブオペラが辛うじて粘り込み、13番人気
リトルゲルダの追撃を鼻差抑えた。
13年の
年度代表馬・
ロードカナロアの引退により、覇権争いが注目される芝の短距離界へ新星が誕生した。逃げる
レディオブオペラを徹底マークし、直線で外から襲いかかるとあっさり勝負を決めた。
「1番(
レディオブオペラ)を見ながら行くつもりだった。ゲートもうまく出てくれて、うまくいった」と岩田は会心の騎乗を振り返る。
昨夏は函館で4連勝を達成。余勢を駆って臨んだ重賞初挑戦の
キーンランドCは首差2着に敗れたが、その直後、成長を促すために3カ月半ほど休ませた判断が大正解だった。
「狙い通りだったね。ある程度、完成の域にきている」と藤原英師は、ス
プリント界の一線級へと成長を遂げた愛馬に目を細めた。「今度は名古屋で?そんなに簡単にはいかん。でも、馬を信じて仕上げていく」。今後は
高松宮記念へ直行する。昨夏に戦列へ復帰した際にはまだ500万下に身を置いていた
フジキセキ産駒が、その素質を見事に開花させた。
提供:デイリースポーツ