レッドリヴェールが栗東坂路で躍動した。荻野(レースは戸崎圭)を背に
ローブティサージュ(4歳オープン)と併せ馬。追い出された最後の1Fは鋭い反応で1馬身半先着し、4F52秒9-38秒4-12秒3をマーク。阪神JFの覇者2頭による豪華な顔合わせは3歳馬の瞬発力が上回った。
「良かったですね」。調子の良さを伝えるGI馬の動きに、須貝師は笑みを浮かべる。放牧先から帰厩後は、描いた通りに調整を進めてきた。「体が小さく見えないし、理想以上と言ってもおかしくはない。いい体になりました」。その姿は420キロ前後の馬とは思えないほど。よほど体調がいいのだろう。ふっくらと見せる愛馬の仕上がりに胸を張った。
2歳女王の誇りがある。「出る馬、全部」。ラ
イバルを問われ、そう答えたトレーナーだが、こうも続けた。「
ハープスターも強い勝ち方をしている。ただ、
レッドリヴェールは負けを知らない。タイプも違うから」。注目を浴びる
ディープインパクト産駒を意識するのは当然のこと。だが、女王の座を譲るつもりはない。
126日ぶりの実戦を迎えるが、須貝師は気にしていない。「これまでに間があいても結果を出している。問題ないと思う」。
札幌2歳S、阪神JFともに休養明けで勝利。実績の裏付けに自信をのぞかせる。「恥ずかしくない競馬をしてほしい」。無敗馬が再び頂点に立つ。
提供:デイリースポーツ