オーストラリア・ランドウィック競馬場で行われたオールエイジドS(GI)を、豪州遠征3戦目となった日本の
ハナズゴール(牝5、美浦・
加藤和宏厩舎、N.ローウィラー騎手)が制した。
現地の名手
ナッシュ・ローウィラー騎手を背に出走した
ハナズゴールは、スタートで出遅れ、道中は8頭立ての最後方。直線を向いてもまだ最後方に位置していたが、大外に出し徐々に進出すると、ラスト200m辺りで一気に加速し2着のウィーリー(セ4、豪・C.ウォーラー厩舎)に2馬身差をつけ、国内も含め自身初のGIタイトルを手にした。
同馬のオーナー、マイケル・タバート氏は
オーストラリア出身。愛馬が故郷でGIを制覇したタバート氏より喜びのコメントがnetkeiba.comに届いた。
「最高に幸せです。この馬の力を信じた関係者に感謝しかないです。これまではどこに出しても勝てる能力はあると思っていましたが、やはり競馬は思うようにいかないです。日本で不運が続いて、
オーストラリアでも目標にしていた両レースでも何もうまくいかなかったです。ただ、現地の主催者から今日の伝統あるレースにぜひ使って欲しいと言われて、状態は更に上向いていたので、加藤先生は使うことを決めました。結果が出ないと叩かれる世界ですし、関係者にしか分からないのですが、本当に凄い先生だと思います。
今日のレースは、今回の
Championshipsの次の週にあるため賞金が増やされていなくて残念ですが(笑)、これまでの勝ち馬や国際レーティングを見れば、
オーストラリア競馬における重要なレースだと分かって頂けると思います。短距離王国の
オーストラリアでそういうレースに日高の馬が勝ちました。凄いことだと思います。私は何もしていませんが、関われて幸せです。
加藤先生、現地にずっと慣れない環境で頑張ってくれた
加藤士津八助手と野本厩務員に一生感謝します。
この後は未定ですが、やっと結果が出たことで、ローテーションは組めるようになりましたし、秋に日本で彼女を応援してくれているファンの前で日本のG1も勝てたら最高です。
オーストラリアに行ってから状態はずっと上向いてきているので、現地で、或いは帰りの途中でもう一つのタイトルを狙う可能性もあります。
こういう馬が勝つんだから競馬は面白いと思うので、今後も競馬ファンが一人でも増えるように
ハナズゴールにケガなく、頑張ってほしいと思います。今後とも応援よろしくお願いします」
【日本馬プロフィール】
◆
ハナズゴール(牝5)
騎手:N.ローウィラー
厩舎:美浦・
加藤和宏父:オレハマッテルゼ母:シャンハイジェル母父:シャンハイ馬主:M.タバート
生産者:不二牧場
通算成績:22戦6勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:2013年
京都牝馬S(GIII)