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良血サングレアルが差し切り、松田博師「(ブエナビスタには)似てない」/フローラS

  • 2014年04月28日(月) 12時00分
 良血馬が背水の陣で輝きを放った。オークストライアル「第49回フローラS・GII」(芝2000m)は27日、東京11Rに18頭で争われ、後方を追走した4番人気のサングレアル(栗東・松田博)が、直線で先に抜け出した6番人気ブランネージュ(2着)をゴール寸前でかわし頭差をつけて、2分0秒0のタイムで重賞初勝利。2戦目の福寿草特別で初黒星を喫して間隔をあけられたが、鮮やかに差し切って異父姉ブエナビスタが09年に制したGIへのチケットを手にした。さらに1馬身半差で続いた3着の13番人気マイネオーラムまでの上位3頭がオークス(5月25日・東京、芝2400m)の優先出走権を獲得。なお、直前の10Rでの後藤の落馬で杉原に乗り代わった1番人気マジックタイムは中団から外に持ち出したが、直線で伸びを欠いて6着に終わった。

 横に大きく広がった直線。サングレアルは行き場を探るように右へ右へと寄って行く。「早めに抜け出すとソラを使う。右サイドを見ながら、きっちりかわすいい競馬だった」と岩田。大外から脚を伸ばすとブランネージュを測ったようにとらえた。

 最後は偉大な母や姉から受け継いだ血の確かさがものを言った。「良かった、良かった」と松田博師はホッとした表情。小柄な馬で何度も使うわけにはいかず、この日も約4カ月ぶりの実戦で414キロ。「(チャンスは)1回こっきり。権利を獲れなかったら(オークスは)あきらめなきゃいけなかった」と背水の陣で大舞台への道を切り開いた。

「(異父姉の)ブエナビスタ?似てないっちゅうの。性格だけはおとなしくて、ちょっと気が強いけどな」。比較はしてほしくないと言わんばかりだが、4週間後に待つ再度の輸送にも「もう減るところもないからな」と語った。大本命が予想されるベガの孫娘に、ビワハイジの娘。ターフを沸かせた名牝の遺伝子がまみえる本番が待ち遠しい。

提供:デイリースポーツ

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