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フェノーメノが連覇、蛯名「しのいでくれると信じていました」/天皇賞・春

  • 2014年05月05日(月) 12時00分
 苦難を乗り越えての連覇だ。「第149回天皇賞(春)・GI」(芝3200m)は4日、京都11Rに18頭で争われ、4番人気の昨年の覇者フェノーメノ(美浦・戸田)が3分15秒1のタイムで2度目のGI制覇を飾った。道中は中団を追走し、直線で反応良く抜け出すと、シュタルケの落馬負傷で武幸に乗り代わった3番人気ウインバリアシオン(2着)の追撃を首差で振り切った。さらに鼻差の3着は力強い伸び脚を見せた12番人気のホッコーブレーヴ。後方2番手を追走した1番人気のキズナは追い上げるも4着まで。出遅れて最後方から運んだ2番人気ゴールドシップは7着だった。

 フェノーメノがディフェンディングチャンピオンの意地と底力を見せつけた。「後ろ(のライバル)は気にせずに自分の競馬に徹した。それで駄目ならしょうがないし、しのいでくれると信じていました」。蛯名が胸を張る。後方集団の動きだしを意識せず、4角で迷わずゴーサイン。91、92年メジロマックイーン、00、01年テイエムオペラーに続く史上3頭目の春の盾連覇を果たした。

 昨年9月上旬、左前繋靱帯(じんたい)炎を発症。深刻な体調不良にも見舞われた。そして復帰戦はデビュー以来最低の488キロで5着。「日経賞の時は長い休み明けで(調整など)良かれと思ったことが全て裏目に出た。本当にスタッフがよくここまで体調を戻してくれました」。陣営一丸の勝利に、戸田師の喜びもひとしお。今後について「状態を見ながらだけど、天皇賞、ジャパンC有馬記念を目標にやっていきたい」と語った。昨年は参戦できなかった秋の古馬王道路線を制した時、その名はさらに輝きを放つ。

提供:デイリースポーツ

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